昨年、鳥取県南部町の金山周辺の樹木伐採現場を通り過ぎたら、いかにも鉄穴流しをしただろうって地形に出会いました。
砂鉄採取の現場ですね。
低くて丸い坊主山、地質は劣化花崗岩でした。いわゆる真砂山というやつです。

そしてここの地名の金山。

いかにも鉄を作っていたぞって名前です。

きっとたたらの遺跡も多くあるのだろうなって思っていたら、奥日野のインディー氏から電話がかかりました。

 

『金山神社の近くの山で、でっかいケラかな?埋まっとったどー』


ケラとは鉄の塊のことであり、それが埋まっているとは考えにくいのですがとにかく現場を見に行こうと思います。
金山神社について調べると祭神は金山毘古神となっています。
『イザナミ神がヒノカグツチノカミを生んで苦しんだ際のおう吐物から生まれた神。鉱物をつかさどり、荒金を採る神である』

ということですので、たたらとの関係は濃厚ですね。

 

翌日、車で現場に向かいました。金山の山道に入ると、カーナビも携帯電話も圏外となります。

 

で、山中をうろうろすると、あ!ありました。

インディー氏がわかりやすいように周辺を掘り出していました。

 

こんな感じで埋まっています。

 DSC06356

これって何なんでしょうか。

埋まっている訳がわかりません。

周辺にカナクソなどはなく、どこからやってきた物体なのかわかりません。

これ自体が何なのかわかりません。

わからないことだらけなのですが、しかし、現実にここに埋まっているのでした。

 

磁石を当ててみると、中層と下層では磁石が付きますが、金属鉄にしては力が弱いです。

上層部に至っては全く磁石が反応しません。

 

大きさを測ってみると縦が470センチ。その先は地面に埋まっています。

幅は1メートル以上。

厚みは最大75センチ。

形は白身魚のフライ形状 (笑)。

炉底塊のように平たい長方形ではありません。

表面は比較的きめが細かく鍛冶滓のような粗さがありません。

 DSC06357

結論から言って、炉のサイズよりはるかに大きいのでなんらかの再結合滓かと思われます。

こんなわけのわからないものが、突然出てくるのが奥日野の面白いところです。()