腰物目利口伝書 第8帖

して刀は大切先に作る。脇差はそりて
いずれも三つむねにて、中の筋ひろし
惣別脇差のそりに口伝あり。刀の切っ先
につくるる物也。たとえば刀を大切っ先に作る
さくは脇差もそり深し。切っ先中などで
そりも中なり。又小切っ先に作れば
脇差必ずうつむくなり。鎌倉物
ひとながれの内には大中の二つあり。
その中の作りというは多くはなし。
行光、正宗、義弘、この三作なり。残る
弟子、又子いずれも大の作りなり。板目にて
刃は切っ先より焼きだすによりさきの
刃つよくにえ鮮やかに多し
一 備前物の事 刀の姿小切っ先に
して三つむねなどは一切あるべからず。
地肌板目なり。但し光忠の

