腰物目利口伝書 第5帖

引き続き翻訳します。
間違いもあるかと思いますが、私の備忘記録として書いていますのでご容赦ください。
「地なく重なりたるやうに少しはしたに見へ
きハまくハなし。又物より出きたる
二重刃ハ地をへだて、ありも口伝也
地刃の色もうきやかになく、さのみ
にえざるものなり。銘中心正身とみ
ゑ右の心もち有るは是二度焼とも
又湯走ともいふ也。これを世へるにはのし
物などとまがふ事ありし。似たる
ものなれ共、右に出る相違これあり〇〇物なり
一 本やけ物の事。直に火にあたらずして
さやの内に火入と多し。是は刃うるみ
地の色からすの羽の色になり、刃へ
地の内へ入る。たとへばおぼろ月夜のほしを
見るごとくうるみて、ここかしこに
とじる物也。ただし筑紫物大和
物などの下作共に右の心にいで来るが 」

