前回、境鉄融通会所諸事控を読み込んでいるお話を書きました。
そして11月24日は境でのたたらの当日です。
朝、6時15分に根雨を出発。
道路はすいているので予定より早く皆さん海とくらしの史料館に到着しました。
すでに裏門は空いていたので、トラックを乗り入れ荷物を下ろします。
今回は若い人の参加も多くなり、用意は順調。。。
高殿を組み立ててゆきます。
IMGP0001

屋根を組んで、柱を入れて。。。???
柱の数が足りない。
あれ?
降ろした荷物の中を探しても、トラックの荷台を探してもありません。
背中に冷や汗が流れます。
根雨に置いてきてしまったのだろうか。今からとりに帰って往復3時間では間に合わないよね。
スタッフから「柱は一本おきに建てましょう」との提案。
ここで采配するのが季節君の仕事です。
「ぢゃ、そういうことでお願い」
ササっと組み立て、屋根を貼るところで再びスタッフからの提案。
「屋根を張ると柱に重量がかかるので屋根はなしにしませんか。雨も降りそうにないし」
ここで再び季節君の采配
「ぢゃ、そういうことで」
柱とテントの軽量化で素早い組み立てが可能となりました。怪我の功名です。
雨さえ降らなければね。

それでも、荷下ろしをして高殿の骨だけ組み立て、炉の構築。ここまでで1時間10分かかりました。
こうして、どこでもたたらを開始できるのが我々のチームの強いところです。

9:30に海とくらしの資料館館長さんの初種。最初の砂鉄の投入で鉄づくりが開始されました。
IMGP0015


子供たちも砂鉄の投入体験をしに来ます。
砂鉄を熱して不純物を溶かし出し、鉄は炉の中に残すのがたたらです。
保護者の皆さんには説明をさせていただきました。
これから砂鉄の投入が4時間ほど続きます。
(つづく)