建物は白い平屋です。
12~3月は閉館ですが、それ以外は年中開館しているようです。
各地のたたら資料館は自治体が運営しているため、開館維持が可能ですが、日野町においてはボランティアが運営しているためこのところ開館できていません。
予約していただければ、なんとか開けることができますがお客様には不便をおかけしています。
なんとかできないかなというのが当面の悩みです。

たたらの里学習館は、広いワンフロアの展示施設でありました。
入り口正面にはジオラマがあり、解説ビデオが流れています。
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その横にはリアルに日本刀の展示があります。
ここの鋼(千草鋼)は岡山の備前長船で使われていたようです。
日本一の刀剣の産地ですよね。
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高殿模型はうちにある高殿模型に近い型ですね。
丸打ちの高殿でした。
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ジオラマの展示では角打ちだったので、本当はどうだったのかなと思います。
田辺家は角打ち。絲原家は丸打ち。近藤家も丸打ち。
鉄山秘書には丸打ちも角打ちも載っていたように思います。
そのあたりを見ると流派の違いが判るかもしれません。

刀剣の制作過程の模型や高殿内で使っていた道具の展示もあります。
しっかりと展示物があり、見ごたえのある展示館でありました。

道路を隔てた向かいにあるてんごやたたら跡はしっかりと整備されています。
これだけ綺麗に草刈りをして維持するのは大変でしょう。
道路沿いに長屋があったり高殿があったりして、伯耆のたたらと配置の違いが見て取れます。
たたら場の大きさや石垣の量は、日野町舟場ヒヤ谷たたらと同じくらいです。
配置に違いはあるものの、私にとってはよく見るたたらばの風景でした。
今日は良い天気にも恵まれ、ほかの施設の展示を見るというのは勉強になりました。