第十一回令和のふいご祭り その1
10月26日は根雨神社の例大祭。たたら顕彰会のメンバーも何人か御幸行列に参加していました。
季節君も神榊をもって歩きました。
神榊には天之叢雲之剣や 八咫鏡、八尺瓊勾玉がぶら下げてあって、結構重かったです。
あめのむらくものつるぎ といえば、船通山で八岐大蛇が持っていたとされる剣です。大蛇が酒に酔いつぶれたり若い娘をかどわかしたり、剣を持っていたりするのはどう考えてもおかしい。それに剣があるからにはそれを作った人もいるだろうと思います。
これが船通山に鉄づくりをする集団が居たとする説です。
船通山にはおろち神社と伝わる祠があるそうです。
そこには鉄滓が残り、黒雲母鉄鋼の鉱脈があるという。
ある研究者が、その黒雲母鉄鉱石から縦型炉でたたらを吹いたところ鋼を抽出できたとのこと。
そしてその鋼を使って刀鍛冶が日本刀を作ったそうです。
この経緯はすでにたたら研究会で論文になっています。
たかが秋祭りの飾りでここまで語れる季節君はすでに変人の域に達しています。
根雨の町はこんなにも広いのかと驚くほど歩き、くたくたになった頃に祭りは終わりました。
さてこれからが、ふいご祭りの準備です。
自転車に跨り、たたらの楽校根雨学舎に向かいます。
既に7人の侍たちが2台のトラックに備品を積み込んでいました。
おおお!頼もしい限りです。