黒坂の町割りを書いた図面を発見
恒例となった日野町の古文書調査をしていました。今回の調査対象は江戸時代の500冊。
既にこの一年で、このうちの350冊くらいのリスト化を終えました。
此度見つけた面白い古文書は『御城役目札新口並役目屋敷外住居人別改帳』
目代大塚九兵衛とありますから、黒坂にある福田家屋敷をあずかる大塚九兵衛が、町にいる人たちに役目を割り振ったものです。
おもしろいのは絵図が書かれていること。
生山町から鍛冶屋町まで記載されていて、デジタルカメラで撮影したので、これをプリントして並べれば、町の全体像が分かります。
さらに横町では緒形家が多く存在しているのがわかります。
現在もこの場所には緒形の所有地が多くありますが、江戸時代から続いているのがわかります。
緒形家は黒坂では最大の鉄山師です。
そう思ってみてみると、黒坂の町中に緒形の地所があちこちに散見されます。
さらに割鉄屋とか鍛冶屋とかも点在しています。
割鉄屋とは、割鉄を売っていたのでしょうか。小鍛冶のために鉄の小売りをしていたのかもしれませんね。そういった職業があったことは日南町の古老に聞いたことがあります。
とても興味深い資料を発見しました。