毎年恒例となりました、ミニたたらが今年も実施されました。

たたら場でかつて行われていたふいご祭り。
下原重仲の鉄山必要記事によると、ふいご祭りは大鍛冶でのみ行われていたそうです。
高殿でのたたらは、夏は暑すぎて非効率であったため、休む時期がありました。
しかし、大鍛冶は年中無休。そのため、大鍛冶で働く人たちを休ませる理由が必要であったようです。
大鍛冶に逃げ込んできた人をかくまったために、祭りをしたという古事にちなんで、秋のこの時期に毎年大鍛冶を休ませて、ふいご祭りを行ったようです。

私たちは年中休んでばかりいるのですが、今年も、日野町いきいきひのふれあい祭り に参加という形でふいご祭りをしました。
私たちの場合、休むのではなく逆にミニたたらをして働かされます。

早朝から炉の建設。高殿も簡易的なものになったのですがそれでも建てるのに労力が必要です。
いい歳こいた爺どもが、腰を曲げて あーだこーだ と文句を言いながら、重い荷物を運ぶのでした。
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そして9時に初種。町長さんが砂鉄を投入して操業が始まりました。

こうなると、季節君たちはもうすることがありません。ムラゲさんやお弟子さんたちの活躍を信じて待つことになります。

砂鉄投入体験で多くのかたが砂鉄を入れてくれました。みんなの力の結集で鉄は出来上がるのです。

なぜか今年は若いお嬢さんが多かったように思います。
ローカルTVの「あやカメラ」で人気のあの人も参加してくれました。
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季節君は途中、古文書整理ボランティアに参加していたので、正確なところはわかりませんが、15Kgの砂鉄を投入して、50%に近い鉄が出来上がったそうです。
今年は晴天に恵まれて、よいふいご祭りができました。