伯耆国たたら顕彰会では、自分たちの知識を深めるためと、この地域の人たちにもたたらに関する正確な情報を提供したいと毎年 講演会を開催しています。
会場には150人分の席を用意しました。
しかし新型肺炎の影響か、参加者が集まりません。

(´・ω・)ぅゥ・・・誰もきてくれなぃょゥ・・・ 
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先生方を控室にご案内して名刺交換しますが、季節君は気もそぞろ。
開演10分前にして会場はガラガラの状態。

困ったなと思っていると、5分前になり一気に受付に行列ができました。新見でたたらを主宰しておられるかたや、各地でたたらを研究しておられる著名な先生方も多くおいでになっておられます。
いつもお世話になります。(/・ω・)/

最終的には100人を超える入場がありました。

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何とか人も集まり主催者としては、ほっとします。あまりに聴講者が少ないと講師に失礼ですからね。

今年の講師は、鉄製品を作る側の人として明珍氏を招へいしました。平安期に近衛天皇からその名をいただいたと伝わっており戦国時代には甲冑制作、そして時代の変化に応じて風鈴を作ったり、近年では時計の精密部品や楽器を作ったりと様々な創作活動に挑戦しておられます。

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52代続くという名家にして、たゆまぬ努力を続けてこられたのです。これは現代を過ごす私たちにも大変参考になります。

明珍氏は来月になるとボストンへ行かれるので、ぎりぎりのタイミングで講演に応じていただき、感謝しております。

お二人目は鳥谷先生。
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たびたびご講演をお願いしている先生です。
本日は、日南町でのたたらの様子を島根県に残る古文書から覗いてみるといった形のご講演でした。

大宮段塚家が砂鉄や鉄の流通にかかわったというお話は、昨年の坂本先生のお話に通じるところがあります。鳥取藩の鉄を安来に流さないようにする藩と、それでは生活に困る地元とのやり取りなども生々しく見ることができました。まだ研究中の最新のお話なので季節君もついてゆくのにやっとといったところです。

三人目に倉吉市立図書館の山脇先生。
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伯耆といっても倉吉周辺。この地もたたらは行われていてさらに鉄を使った製品作りまで行ったというところが特徴的だとおっしゃいます。
たしかに齋江家や武信家のような鋳物師も多くいましたし、千刃こきなども倉吉が有名です。
もっと倉吉のことも勉強してみたいなと思いました。
最後まで皆さん熱心に聴講いただきありがとうございます。