かつて、日本の三大鋼と言われた印賀鋼。

(下原重仲の鉄山必要記事には、千種、出羽、伯耆の鋼が優秀だと記されています。)


大原安綱がその鋼の質の良さに惚れて、ここで作刀をしたといわれています。

ぢゃあ、それだけ良質だと言われたのはどのような理由があっての事か。

現代の科学を以ってその謎を解明しようというプロジェクトです。

恐らく焼き入れに強く、鍛錬にも耐えうる鋼は、リン分や硫黄分が極端に低いのではないかと思われます。

明治時代の呉海軍工廠でもそのようなテストが行われたという記録が残ります。
今回は鉄の成分分析のスペシャリスト、九州テクノリサーチの鈴木瑞穂先生の手に寄って分析が行われることになりました。

(人''▽`)ありがとう☆ございます。


サンプルは日南町に残る鋼。
近年、印賀砂鉄を使って作った鋼を2種類。
それから明治32年に作られて今に残る印賀鋼(山上の砂鉄を使い菅福山で吹いたものです)
菅福山と言えば都合山の次に操業した場所ですものね。

成分や断面構造を調べます。叩いて割ったらほぼ四角形になるという結晶を調べてみたいのだそうです。ここに残るサンプルもなぜか四角くなっています。

現代に残る印賀鋼から何がわかるのでしょうか