小説TATARAを書かれた、松本薫さんが日南町の小説を書いておられます。
これで、江府町の「天の蛍」と並んで日野郡三部作となりました。


小説の内容はネタバレになってしまうので、ここには書くことができません。
南部町、日野町、日南町とステージを移しながら話は展開してゆきます。
上石見、阿毘縁、生山といった日南町のなじみの場所も詳しく書かれ、普段読む小説と違って不思議な感じがします。

ストーリーは松本清張や横溝正史を連想させる、一昔前のノスタルジックなサスペンスを思い出させます。その特徴として現在の事件と過去を行ったり来たりします。

そして、出てくる人物もあちこちで交錯します。あまりにややこしいので、作者は文中で登場人物の思考という形を借りて人物関係の整理をしたりもしています。
読者としては、登場人物の立場をメモしながら読んだりするとわかりやすいので、季節君はよくこういった読み方をします。
最後まで気の許せないストーリーの展開。
あとがきまできちんと、一語一語の文字を拾いながら読みましょう。きっと感激するはずです。