中海テレビのコムコムスタジオですでに拝見になった方もあると思います。

また、新聞でも報道がありましたが、日南町に、たたらの情報をお伝えする看板が設置されました。
ひとつめは深迫での、鉄穴流し現場の写真看板。今は田圃になっていて、平和な光景ですが、一昔前(多分大正期)には、まったくの砂山になっていたのです。
現地に行った方はわかると思いますが、というか、現地に行った方もわからなかったと思います。
あまりに景色が変わっていて、それと指摘されなければわかりません。山を鉄穴流しで掘削し、平地にする。そして開墾して農地へ。
使用前、使用後の景色の変化をはっきりと現場で見ることができるようになりました。

もう一か所か、阿毘縁の大原山。ごぞんじ安綱発祥の地との伝承のあるところです。
ここに安綱伝承地の看板が出来ました。
大原鍛冶がいた可能性は高いと思っています。
ここも地元の人でないとわからない場所。
鍛冶屋敷の地名が残り、昔からの石柱がぽつんと立っていました。
鍛冶滓も発見されています。
安綱は、山伏として諸国を修行して技術を身につけたと言われ、近くに山伏塚が残っています。
天叢雲剣が出たとされる船通山のすぐそばです。鋼の生産地であり、備前長船にも近い。かな。
上石見や大宮、上菅など刀鍛冶たちの伝承が集積する場所で、その各場所には大原の地名が残っています。
謎の多い大原安綱ですが、鳥取県西部にはこうした刀鍛冶伝説が多く残ります。