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永田和宏先生という方があります。


東京藝術大学教授。東京工業大学名誉教授。日本鉄鋼協会理事。ものづくり教育たたら理事長など多くの肩書きをお持ちです


おおっ!!!。


あの東京芸大、東工大といえば日本を代表する学問の府です。


その方が先日、突然、降って沸いたように、棚から牡丹餅のように


たたらの楽校を訪問くださいました。


 


これは一大事と重要会議を飛び出して季節君は先生にお会いするために根雨楽舎に行きました。(季節君が後で大目玉を食らったのは言うまでもありません。)


近藤家御当主とインディーと3人でいろいろお話しました。


 


先生は、近藤家の角炉製鉄に興味をお持ちで、論文を書いておられました。


粘土による長方形炉は操業するたびに取り壊されるので効率が悪いわけで、それがたたら製鉄のネックでもありました。


そこで近藤家は小花冬吉 黒田正暉らに指導を受けながら角炉による砂鉄精錬を試みます。


耐熱煉瓦で炉を造ると繰り返し操業できるからです。


 


これについては私たちも勉強不足で、何らかの試みがあったくらいにしか思っていませんでした。


しかし永田先生は、近藤家による角炉精錬は事業としての操業にまで達していたとお考えです。このことについては私たちももっと勉強してみなければいけません。


先生から論文を送っていただいたり、私たちの手元にある資料をお送りしたりと情報交換は続いています。


新屋にあるたたら場には角炉があったことは知られていますし、江府町でも角炉があった場所を特定することができました。


影山先生の資料集にも近藤家の角炉による鉄産出量が記載されています。


また日南町たたら研究会の山本さんが書かれた本にも角炉について記載されています。


まだまだ伯耆のたたらについては私たちの知らないことだらけです。(>_<)