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昨年まで行われていたたたら跡の発掘調査は、明治時代の俵国一博士の調査を追跡する形で都合山と砺波で行われたことは前回書きました。したがって調査報告書は都合山と砺波それぞれ書かれています。そしてこのたび都合山の説明書に続いて『砥波炉の研究』と言う本が完成しました。


(*゚▽゚)/゚・:*【祝】*:・゚\(゚▽゚*)


これで姉妹本は完成したことになります。



都合山はその所在がわかりやすかったのにくらべ、砥波は周辺にあちこちたたら場があったためその所在が不明でした。したがって角田先生はどこにあるのかの調査から始められ、発掘調査は困難を極めました。この発掘調査は有力視されていた安江門谷とクタガネ両方で行われ、結果として帝国製鉄跡をさらに重機で掘り下げるということによってやっと発見されました。


この砥波炉は俵博士により鉧押の代表例として取り上げられていますが、今回さらに角田先生により帝国製鉄時代の資料も添付されています。昔の航空写真や図面など興味深い資料も多く掲載されていて地元の歴史研究家あるいはたたらの歴史研究に興味のある方は必見です。今回は都合山編より若干お安くなっていて1400円。やはり鳥取県文化財保存協会の発行で、根雨と日南のたたらの楽校で販売しています。