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たくさんの研究者の方がおいでです。やはりいろいろと秘儀があって比較的簡単な設備で良質なハガネを作るのは注目されているんでしょうね。
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まずは皆さんにご挨拶して私は資料館「たたらの楽校 大宮楽舎」を見学します。
担当役員さんに案内されて2階にあがるといっぱいに資料が。。読んでいるといくらでも時間がかかりそうです。子供でも分かりやすく、大人にも興味をもたれるように深く浅く、分かりやすくと工夫されています。さらに隣の部屋には印賀ハガネについての資料展示がしてありました。いろいろ読んでいると突然、外で大きな音が聞こえました。
どうやら炉の解体が始まったようです。気がつくとすでに担当役員の方は私を置いて消えてました。
あわてて外へ飛び出します。現場では少しずつ水で冷やしながら炉を解体。いわゆる水はがね製法のようです。そして最後に取り出されたのは漬物石くらいの真っ黒な物体でした。重さは6Kg。
20101207-IMGP2141.JPG

16Kgの砂鉄が使われているので37.5%の歩留まりは立派です。これから玉はがねと呼ばれる部分はどれくらいあるんでしょうね。割ってみたかったのですが簡単には割れないそうです。ずいぶん前の操業で作った玉ハガネを切断した部分を見せていただきました。
20101207-IMGP2158.JPG
砂鉄からこんなにきれいな金属が出来るなんて不思議です。それに不純物が少ないのでさびにくいそうです。そういえば近藤家に残っている明治はじめの印賀はがねの塊はぎんぴかに輝いていましたっけ。理屈では分かっていても現場を見ると不思議な感じですね。