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大変なことになりました。近所の桜の古木が危ないんです。
この桜は権現神社の参堂にあります。
(権現神社とは、平安時代末期 長谷部信連が根雨に流された際、根雨を京に見立てて三谷神社を王子権現と改名したそうです。明治8年に根雨神社に合流しています。)
この桜の木はもうずいぶん古い木で、とてもりっぱな枝振りをしています。春には満開の桜がすばらしいのです。その木の枝はとても立派なのですが悪いことに道路の上に広がっています。
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いままではどうということはなかったのですが、最近になって木が弱り枝が折れて落ちてくるようになりました。
危ないので切ることになりました。残念ですが寿命のあるものゆえ仕方ないです。
切られるまでに勇姿を撮っておこうと出かけました。
いつも春にはすばらしい桜ですが、そういえば最近は仕事が忙しくゆっくり眺めることがなかったな、、、と思い寂しい気もします。
来年の春には満開の桜で権現さんと一緒に写真をとってブログに乗せようと思っていたので残念です。

木の根元には 古い石碑があり「帝国万々歳」と彫ってありました。明治29年と有りますので、日清戦争が終わったあとすぐに作られたようです。この石碑は私が子供の頃からすでにあり(当たり前であります)正面のはめ込みはその頃からすでに欠落していました。
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近所のお年寄りに取材してみました。
「あそこにはな、銅版が入っとったけど、わしが子供の時のことだけ、なんだったかわからん。大戦のときに金属のものがいるって、もっていったがな」だそうです。

この桜は残念ながらなくなってしまいますが根雨周辺には桜の木が多いので春には見所が沢山ありますよ。
いつもお茶目な季節君ですが今日はなんとなくしんみりでした。

追伸!! 
この桜は本日、町長さんが視察においでになり、「苦労して、長い年月かけてここまで大きくなったものだから、ちゃんと手入れしてもう少し見てゆきましょう。危なくなったら切るのはいつでもできますから。」ということになり、危ない箇所を整理して、枝の支えを設けて来年の春を待つことになりました。めでたしめでたし