高橋英樹氏は歴史通
先日のテレビ番組でのお話し。高橋英樹さんは時代劇で活躍される俳優さんですが、すでに80以上の役をこなしてこられたそうです。
そして、その役を演じるために、時代背景や歴史上の人物を調査研究してこられたとのことです。
そりゃ歴史に詳しくなるわけですわ。
しかし、おそらく安綱やたたらについての役は無かったろうと思います。
さて当日はどのような話が飛び出すのでしょう。
いっぽうの対談相手である小説家、井沢元彦さんはどうでしょう。
現在の歴史研究においては客観的な証拠を求められます。
そうした科学的な証拠を積み上げた上に歴史学や考古学が成り立つのです。
先日の「安綱講演」で中原先生がお話になったのも、古文書に於いては事象の発生と時を同じくして書かれたものには客観的な証拠としての価値が高い。
時を経て書かれたものは証拠としての性格が低くなってしまうということ。
しかし、今確認されている科学的論拠だけで歴史を語ろうとするとどうしても空白の部分が生じます。
その、証拠の見つかっていない空白部分を合理的なストーリーで埋めてゆくのが、民俗学であり、井沢元彦さんの立場だろうと思います。
むかし、ホメロスの抒情詩を読んだシュリーマンという人がこの話を信用してしまい、延々と発掘を続けた。そして遂にシュリーマンはこのトロイアの遺跡を本当に見つけてしまったんです。
トロイアの木馬というお話は皆さんもご存知でしょう。
木馬ではなかったものの、戦車らしきものが見つかったという後日談も聞いたことがあります。
こうした歴史を想像するということも重要なのは間違いないこと。
何よりそこには夢があり、歴史のロマンがあります。
たたらと安綱に付いて、井沢元彦さんはどのようなお話をされるのでしょうか。