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2026年03月


オンラインゲームで刀剣乱舞という有名なゲームがあります。
その10周年記念キャラクターで「童子切剥落」というキャラクターが登場しました。
そのナレーターはかの有名な中村悠一

おりしも、大山ワンダーさんが、「伯耆に眠る名刀の記憶~安綱の影をたどる旅」というプロモーションビデオを作られました。

https://www.youtube.com/watch?v=-nzH4u4TVGI

鳥取県西部には童子切の作者である平安時代の刀鍛冶「伯耆安綱」の言い伝えがあります。その伝承の地を巡る旅を提案しておられます。
伯耆安綱は平家物語などでは伯耆国大原の太郎太夫安綱と書かれていて、伯耆の大原に住んでいたことが知られています。

奥日野の日野町でいえばJR伯備線の上菅駅。上菅駅は大原という地名です。駅舎内には安綱に関する解説パネルがいっぱい!
その近くに「小さな蔵美術館」があり、刀や鎧が展示されています。
そこから数百メートルで大原神社
隣には花の御前の祠があります
花の御前の亭主は腕のいい大原の刀鍛冶で、花の御前も刀鍛冶の一族だったそうです。
地元には、城のような屋敷を持つ刀鍛冶「大原安綱」がいたという伝承があります。
ここが安綱の本拠地だったのかもしれません。
そして2Kmほど山道を散歩すれば都合山のたたら遺跡群

日南町でいえば、大原山
山伏が住み着いて刀を作るようになったという言い伝えがあり、天皇家三種の神器である天叢雲剣が出た船通山がすぐそこです。
安綱の墓と伝わる石柱もビデオでは映っていました。

地元では安綱はいろいろに語られる親近感のある名前です。
たたら場を巡ると本当に安綱さんが身近に感じられることでしょう。
平安の昔、地元が生んだスーパースターです。








米子児童文化会館でのたたら

ようやく春めいてきた令和8年3月23日

米子市児童文化会館でたたらをやりました。
朝7時に会場入り
トラックから荷物を下ろします。
今回は鳥取県の主催なので作業を手伝ってくれる人が多く助かります。
天気も良さそうなので、テントの屋根も張らないことにして、大助かり。
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後ろに見えるのはプラネタリュームのドームです

どんどん作業がはかどります。と思ったら、一部の道具の到着が遅れて、結局開始は普段通りになりました。

米子市内で開くし、鳥取県日野振興センター主催なので、たくさんの人出が見込めそうです。

児童文化会館のホールには、たたらの解説パネルや、たたらでできた鉄塊(けらと呼びます)の展示もしました。
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鳥取の刀匠もおいでになり、先日鍛えたブロック状の鉄も展示してくれました。
日野町のふいご祭りで作った、地元の鉄です。
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これをさらに鍛えて、夏には短刀になりますからね。

なんやかんやあってスタートが遅れましたが、順調に作業は進みます。
今回はできた鉄の総量あてクイズがあります。
近似値を出した5人にはお米が5Kgづつ景品で出ます。
鉄を取り出すときには40人ほどの人が集まっていました。

そして当選者のお子さんたちは重そうにお米を持って帰られました。
近年評判の奥日野米です。
銘柄はひとめぼれだったかな?
高価なブランド米になっています。
良いお土産ができてよかったですね。
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できた鉄は7Kgでした。
バタバタしてしまったので、出来上がった鉄も銑鉄や小さな塊が混じりバタバタしていました。
鉄の量は十分ですが、時間をかけてじっくり煮詰めないと大きな鉄塊にはならないみたいですね。

さてこれから根雨に帰って、トラックからの荷下ろしや片付けが大変です。

ただいまたたらの楽校開放中

今、根雨の町が熱いです。

火をつけたのは株式会社OVERLAY

旧根雨中学校校舎で「時ノ間』というデジタルアート展をしています。
3月13日~4月19日(月水木はおやすみ)10:30~17:30
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同時に民芸品の展示もいろいろ行われています。
季節君の目を引いたのは出雲のめのう細工
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玉鋼を使って勾玉を作っていました。
これを作るのってかなり大変だろうなって思います。
さすがに非売品になっていました。
バザーのようなテントも出ていました。



商工会館前では人だかり。
今日は「根雨の街並みガイド』の開催日です。
根雨の町には日野町、鳥取県の指定文化財や国の登録文化財になっている建物がちりばめられています。
そういった建物やオシドリ観察小屋を巡るツアーです。
県外ナンバーの自動車がたくさん止まっていました。


商工会館前では旧米倉庫を使って光のインスタレーションをしています。
音と光のコラボが迫力あります。
入場無料なのですが、思わず見入ってしまいます。


たたらの楽校もこのイベントに協賛して企画展をしています。
奥日野のたたらのガイドと近年発掘された遺跡関連の展示をしています。
3月28.4月4,5,11,12,18,19日開催です。
入場は無料です。どうぞおいでください。

ケラよ刀になれ!下巻

焼き入れをした薄い板を砕いてゆきます。

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これを細かく砕いて、材質ごとに選別して刀にします。
古来の精錬法であるたたらで作られた鉄は均一ではなく、こういった手間暇がかかるのです。
日本刀を作るのが機械による大量生産できないわけです。

割った破片はどうやって選別するのでしょう。
ここで刀匠は面白い実験をしてくれました。


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グラインダーで飛び散る火花。
この火花の正体は炭素です。
炭素が多いほど派手に火花が散るそうです。
炭素量5.5%のサンプルなんかと火花の出る具合を比べました。
明らかに今日作った鉄板のほうが炭素量が少ない
しかも、鉄板の部分によって微妙に炭素量が違うようです。

また、破断面をよく見ると、その肌の具合からも鋼になっているかどうかわかるそうです。

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私にはよくわかりませんでしたが、微妙に粒子が荒い部分と細かい部分があります。

こうしてより分けた鋼部分を積み上げ、加熱してトンチンカンチンと鍛錬を繰り返し刀にしてゆくのだそうです。
刀の展示館で説明を見て、何となく刀の作り方はわかっているつもりでしたが、こうして実体験で見るとよーーーくわかります。
これからの季節君のたたらガイドは実体験を交えてよりグレードアップしたものになるでしょう。

それでも、まだ材料ができたというだけのほんの入り口。
まだまだ遠い刀への道です。
なんとか、うちらの鉧も立派な刀になっておくれと思います。

今日はいろいろな作業を見せていただき、大変な勉強をしました。

ケラよ刀になれ! 中巻

ようやく1個目の鍛錬を終えて、2個目、3個目と作業を進めてゆきます。
3個の塊が鉄らしくなってきたところで、次の工程。
水へしと呼ばれる作業になります。
できた鋼を小さな破片にし、それを選別してゆきます。

まず鉄を薄く延ばして割ってゆきます。
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いいですねー。
刀ができそうな雰囲気がむんむん

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2つに折って水につけ焼き入れをします


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焼き入れをして硬くなった鋼を割って細かくするのです。


ここまでするのに4時間ばかりかかりました。
炉の温度が下がらないように、一気に作業が行われました。
ケラを鋼にするのって、手間のかかる作業なのですね。
まだまだ、刀の材料づくりの段階です。

またしてもつづく

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