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2024年07月

裏鈑冶職場は何と読む?

古文書の勉強会をしていました。
『日野郡黒坂村福田丹波支配筋一件諸事控書抜』の66ぺーじ
(鳥取デジタルコレクション)
この文字は鈑冶職場なのですが、これを何と読むのか?
DSC_0221

たたら研究会に所属する私は「かじしょくば」と読みました。
しかし、一般の生徒さんは読めないのだそうです。

そこで、先生から「季節君はその論拠を調べてくるように」とお達しがありました。
私は何の疑問もなくかじ職場と呼んだのですが、違うのでしょうか。
たたらという漢字は鈩、鑪などと書きますがそれと並ぶくらい普通に感じていました。

辞書で調べると「鈑」に「か」の読み方はありません。
ネット検索でも見つかりません。
そこで、あちこちの古文書を調べてみることにしました。

すると、やはりあちこちに出てきます。
近藤家文書では「明治元年の鉄山師総数は21名 うち鈩稼業のみ13名 鈩に大鈑冶を併設するもの3名」
ここでの大鈑冶は明らかにおおかじです。

そのほかにも古文書からは大鈑冶という文字があちこちにみられるので、おおかじと読んで間違いなさそうです。
伊豆あたりの古文書にはふいご祭りについて書かれていて、ここでも大鈑冶の文字があります。
たたらの里だからこういった字になじみがありますが、ほかの地方ではちゃんと読めているのかな?とちょっと心配になりました。
いわゆる老婆心というやつです。



こんちわ。季節君です。
暑くて大変な毎日が続いています。

こんな中ですが、季節君はもっと暑苦しい事態に陥っています。
鳥取県立公文書館が研究紀要を出しておられるのですが、今年は、季節君も書いてみないかい?とお誘いを受けたのです。
色々な方が、たたらついても書いてこられましたが、いよいよ私にも順番が回ってきたかという気持ちです。

そして季節君が伯耆国たたら顕彰会の会長になるのを見計らったかのような紀要です。
いや、器用です。
起用かな?

兎に角、没にならないような文書を書く必要があります。
常日頃から公文書館にはお世話になっているので、なんとか期待に応えられるように頑張ってみようと思います。

じつは、先日一回目の論稿を作り、送ってみました。
その答えは、見事に没でありました。 (。ノ_・。)

まだ締め切りまで時間があるので再度挑戦です。

いまやっと序文を書いたところ。
これから図書館に行って、参考文献を確認してこようと思っています。
タイトルは未定ですが、私が伯耆のたたらを調べようと思った経緯や、その後の展開、古文書や歴史遺産を使った地域の活性化策についての私見などを書くことになると思います。

がんばれ季節君!!←だれも言ってくれないので自分で応援します。ヽ('∀')ノ

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