久住の切り図にたたら場発見
毎月行われている、日野町の古文書整理に参加しました。衣装箱に4杯。400冊くらいが今回の調査です。
ほかにも日野高校黒坂校舎に2部屋保管室があったりします。(^-^;
今回見つけたもので面白そうなのは、久住村の切り図。
ページ数は50ページくらいあったと思います。
しっかりとメモしてこなかったのですが、1800年頃、江戸時代後期のものでした。
まん中下の方に赤で「鈩場所」と書かれています。
これは杉屋鈩といわれるところで、遺跡の上に今は家が建っていると思います。
私たちは久住集落で4か所のたたら場と1か所の大鍛冶を確認しています。
杉屋鈩はそのうちの一か所なのですが、この切り図には、ほかのたたら場の記載がありません。
おそらく、この時代にはほかのたたら場は操業していなかったのでしょう。
数年前に調査した遺跡は室町時代のものでしたし、ほかにみつかった近藤家のたたら場はもっと新しい時代のたたら場でした。
それからまん中に水色で池が記載されています。
すごい急斜面に無理やり作ったような溜池です。
近くに鉄穴山という地名もあることから、この池は鉄穴流しのための池だろうと考えています。
久住や上菅などの地区は比較的多くの文書が残っています。
ほとんどが租税目的の土地台帳等ですが、今後も調べてゆこうと思います。