谷中山遺跡が文化財指定へ
先日の角田先生出版記念講演会で、日南町教育長がご挨拶されました。その中に、谷中山を遺跡指定するけんね!というお話がありました。
天下のNHKでも「谷中山遺跡が日南町指定史跡に指定される」と発表がありました。
いよいよです。
谷中山といえば、近藤家がたたたらを始めたとき最初に取り組んだたたら場です(1779)。
そして最後に操業を止め、たたらの灯を消したのもこの地でした(1921)。
すごく保存状態がいいので、私たちもその遺跡を大切に思っていました。
私たちが伯耆国たたら顕彰会を設立したころ、谷中山を見学に行きました。
さわさわと渓流が流れる中、林は紅葉して散歩に絶好のコースです。
渓流を挟んで対岸に立派な石垣が見えます。
小川を渡ると(その間に、長靴に水が入ること2回)立木が一本。
これは水車の柱が残っているのでした。
そばには石組みの水路があり、再結合滓を使った橋があります。
高殿があったところには、大きなクリの木の柱が横たわっていました。
前年はまだ立っていたそうですが、雪の重みで倒れたらしいです。
砂鉄洗い場は石垣に囲われて、当時のまま綺麗に残っています。
(森の中なのでいい写真がとれていません)
ため息が出るほど立派な遺跡だなって感心しました。
このたたら場は、絵図も残っています。
この遺跡が史跡に指定され後世まで残されることを大変うれしく思いました。