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2022年08月

2022年8月28日
天下のNHK。しかも人気番組 ブラタモリ で伯耆のたたらが放送されました。
弓ヶ浜半島は日本最大の砂州である。
というところから始まって、なぜこんなに巨大な砂州ができたのか。
じつはたたらで排出された砂が溜まってできた人口の浜である。
というような話の展開でありました。

ブラタモリは地質学を扱うことが多いため、そういった話の切り口が妥当だったのでありましょう。

そんな中でも、日南町でカナクソを探す辺りなどは、たたら顕彰会のディレクターが最も得意とする体験型、発見型イベントであります。

惜しむらくは、川平山ぐらいの売り出し中の遺跡だったらもっと展開が違ったかなと思ったりもします。
アクセスしやすく、たたら場の形状がはっきりと残る遺跡。
江府町では、この遺跡を使ったイベントを企画しておられます。
詳しく話が決まったら、ここでも紹介させていただこうと思います。

この番組を通して、奥日野のたたらが、弓ヶ浜を作るくらい壮大なものであったということを知っていただければ嬉しいと思います。

角田先生 出版記念イベント

前回、角田先生の新刊が発売されたことを書きました。
皆さんお買い求めになったでしょうか。
日南町の書店でも30冊を超えるほど売れているそうです。

で、伯耆国たたら顕彰会も、日ごろお世話になっている角田先生のことですので、応援しようということになりました。
シンポチラシ/ラフ

9月17日に日南町総合文化センターで講演会を開きます。
パネラーに、元鳥取県教育委員会文化財課、現在は米子市教育委員会に居られる中原斉氏
奥出雲町教育委員会の高尾昭浩氏をお迎えして
たたらの歴史遺産を使った地域の活性化をどう展開するかについてみんなで知恵を絞ってみます。

中原氏は、伯耆国たたら顕彰会が発足した時、大変なお力添えをいただきましたので、きっといい話が聞けると思います。
奥出雲町教育委員会は、このジャンルでのトップランナーです。

さらに、翌18日には都合山を見学して、実際の現場を見ながら今後について考えてゆこうと思います。
都合山は、地元の皆さんが整備され、県の指定文化財まで持ってこられました。
今年はさらに日野町が、公園整備をされます。
角田先生はまだまだ調査を続けておられ、昨年は、鉄穴流し場や選鉱場もいくつか発見されました。
都合山は、砂鉄採取場から炭焼き場、製鉄工場、鍛冶による製品化工場、職人の村まである、壮大かつ完結型のたたら場であったことがわかってきました。
鉄穴流し場もまだ調査途中であり、選鉱場もまだまだありそうです。
今後、都合山では何が見つかるかまだ予断を許しません。

これからの可能性をいろいろ考えながら、みんなで語り合い、好き勝手に夢を咲かせる場にしたいと思っています。

もちろん、角田先生、顕彰会スタッフも参加し全力でガイドするつもりでございます。
椀型鍛冶滓が川に落ちていたり、選鉱場が向こう岸に見えていたり、砂鉄粉砕のための滝が走りになっていたり、道路の形がいびつだなって思っていたらそこには橋の橋脚が埋まっていたり、いろいろ見どころはあります。
アッと驚く遺跡もあると思いますので、皆さんご参加ください。

角田先生の新刊出ました。~たたらの実像を探る~

新泉社のシリーズ「遺跡を学ぶ」No157

いいですねー。
中国山地各地に山ほど眠っているたたらの遺跡。

その研究の急先鋒、角田博士が書き下ろしておられます。

明治時代の冶金学者 俵国一先生の調査されたたたら場の資料に基づいて、いまも残る現地の遺跡を調査された記録です。

都合山、戸波、値谷の遺跡についての項目が見受けられます。



ちらしのコピー

たたら顕彰会でも取りまとめをしていますが、生山の本庄書店が販売窓口になっています。
8月18日から販売開始。
どうぞ皆さん、ご購入ください。

なお、伯耆国たたら顕彰会では、9月に角田先生によるご講演、都合山の現地説明会を企画中です。
この本の内容を解説していただきますので、お楽しみにしていてください。

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