古文書整理に参加しました。
鳥取県西部は20年前に大きな地震に見舞われています。
その折に、日野町では古文書レスキューという活動が行われました。
個人の家に眠る古文書を救おうという活動です。
古文書は興味のない人には、まったく存在価値のないものです。
ネズミに齧られたり、汚く汚れたりしたものは簡単にゴミ袋に捨てられてしまいます。
そして、紙は濡れると溶けてしまうし、火に入れると簡単に燃えてしまいます。
つまり極めて儚いものなのです。
地震の片づけなどの場合には、心に余裕がないため、捨てられてしまうのが普通でしょう。
意識的に保存してやらないと、この世から消えてなくなります。
ということで、20年前に避難した古文書。
個人の物もあれば、公文書も一緒になってキープされています。
参加者は老いも若きも、男も女も(つまり老若男女というやつです)10名。
いずれも、歴史や古文書に興味をお持ちのかたがたです。
それがプロのお二方の指導者の下で、一致団結して作業をします。
まずはミーティング。
古文書の取り扱い方。
書き込んだらいけませんとか、セロテープはいけませんとか言うやつ。
そして掃除をしてから内容別にカード記入。
付箋を挟んで整理箱に収納。
今回は手始めとして、300冊ほどを掃除して、簡単な仕訳をしました。
内容はすべて、江戸時代後期の土地台帳だったように思います。
表題は、季節君には読めない文字も結構ありました。
それでも、古文書に直接触ったという満足感はありました。
うわさでは、たたらに関する文書も多く保存されているらしいです。
今後何が出てくるのか楽しみです。
なんせ、下原重仲の直筆文書や、金屋子神由来記なんかも出てきた土地柄ですから。
面白いものが出てきたら、(プライバシーにかかわらないようなものなら)またお知らせいたします。