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2020年01月

春日大社に行きました。 その3

展示会場の国宝殿に入ると、真っ先に目に入ってきたのは大山開山1300年の記念刀。
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これは鳥取県で行われたフォーラムや展示会で何度も見たことがあるような気がするぞって思い、多くの人が見とれている横をすり抜けて廊下の角を曲がります。

すると目に飛び込んできたのは、孫悟空が使ったという(わしはその現場を見たことはないが)芭蕉扇の親分のようなもの。
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なんでも太鼓(だだいこ)といって、春日大社では由緒正しき太鼓らしいのです。

その前にあるのは、ごぞんじ刀剣乱舞のキャラクターたち。

今回はこの会場で髭切、石切丸、膝丸の三振り(国宝や重要文化財に指定されている本物)が展示されています。

若い女の子たちがここぞとばかりに記念写真を撮る中ですが、わたしたち中年探偵団は、刀剣乱舞といったゲームをするはずもなく門外漢であります。したがってここをすり抜けるように奥へと通り過ぎました。

 

奥にあったのは、立派な鉄塊!

われらが「おお!」と驚く中、若い子たちは感心なさそうにスルーしていましたっけ。

ケラと書かれた2Kgくらいの塊は気泡を多く抱き込んで茶色に変色した塊。

ハガネほどきれいではなく、炉底塊よりは不純物を抱き込んでいない、いわゆるケラです。
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そして地鉄と書かれているのは、鉄敷とか鉄床とか呼ばれる物のようです。

これらは、鋼が手に入らなくなったとき、宮入刀匠が伯耆を尋ねられ、日南町で残っていた鉄をお持ち帰りになったもののようです。日南町民が苦労して集め、寄贈したと聞いています。腕のいい刀匠は鉄敷を鍛え直して炭素分を上げ(これを卸すという)刀にしたというのを物の本で読んだことがあります。噂で聞いていたのですが実物を見たのはこれが初めて。

 

その横にあったのは印賀鋼。100年を超えて銀ぴかに輝く塊はいかにも錆の来ない綺麗な刀になりそうでした。わざわざ今回のために鳥取県から運ばれたというゲスト出演。遠方からご苦労様です。

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ここで一階ホールは突き当り、いよいよ刀剣展示の二階へと向かうことになります。

階段の上の方には行列ができて二階右のホールに向かって渋滞中。ざわざわと中国語なんかが聞こえています。

じゃ、我々は空いている二階の左ホールに先に行きましょう。

これが大正解!いきなりとんでもないものが目に入ってくるのでありました。

(ここで一度引っ張って、次回へと続く)

 

春日大社に行きました。 その2

渋滞に巻き込まれて、左右の枝道からも押し寄せる車の波。

すると、機転を利かせた運転手役の友人が、車を枝道に突っ込みます。

反対車線は空いていて、その先には市役所近くの駐車場が開いていました。

車をそこに置き、ここからは歩いて春日大社を目指すことになりました。

歩きはじめて5分ほどで見覚えのあるバスの群れに遭遇。先程私たちの先を走っていた車たちが万里の長城のように連なっています。

「ご苦労なことだね」と憎まれ口を聞きながら、歩いて季節君は追い越しました。

もしあのまま車に乗っていたら季節君は、その老後を延々と車の中で過ごす羽目になったことでしょう。

奈良公園はとても良い天気で、散歩日和。

あちこちに童子切の看板が出ていて、私たちを出迎えてくれます。
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バスにまで安綱の広告が出ていました。
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そして鹿のお出迎え。

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春日大社はその昔、鹿島神宮から武甕槌命が、鹿に乗ってやってきたとの言い伝えから、鹿が神の使いとされています。

だからたくさんの鹿がいて大事にされていました。

ちなみに、伯耆国では鹿の事をジビエと呼び大事にします(ちょっとちがうかな)

 

春日大社はとても広く、オッコトヌシが通り過ぎた跡でしょうか、大きな木の輪切りも転がっていたりします。
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境内を歩く人もすごく多いのですが、流石に外国の人も半分くらいの割合を占めていました。
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境内にもあちこちに童子切の看板。ますます気分が盛り上がります。

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そして、目的の宝物殿に到着します。
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春日大社に行きました その1

奈良県の春日大社で、「最古の日本刀の世界 安綱.古伯耆展」を開催中なのをみなさん御存じでしょうか。

春日大社では平成29年、宝物殿の屋根裏にあったとされる古刀の鑑定の結果、それを古伯耆物であると確認しました。つまり平安~鎌倉期に作られた安綱の一門の作であると断定した訳ですね。そして、現在の伯耆国領主 鳥取県知事も春日大社においでになり、いろいろ話し合いの結果、今回の古伯耆の刀剣展示をやってみようかということになったらしいです。

なんたって国宝、重要文化財に指定された古伯耆物の刀剣をほぼすべて集めて展示してしまおうという空前絶後、前代未聞、先代未聞、破天荒解、焼肉定食なこころみなのです。

我々伯耆国たたら顕彰会としても行かないわけにはゆきません。

ということで、季節君を先兵として五人で伯耆国を出発することになりました。(すでに日南町長、教育長、日野町長や鳥取県知事をはじめとするお偉い皆さんは開会日に出陣しておられます)

1月13日。あさ6:30.まだ暗いうちにたたらの楽校前に集合し車に乗り込みます。季節君は方向音痴で絶えず道に迷い続けて人生を歩んできましたのであてになりません。それなのに季節君が運転手をして出発となりました。

カーナビは春日大社にセットしてあります。

江府インターからワイワイ言いながら米子道に載ります。

「あれ、いまゲートを間違えなかった?」

同乗者の声に一瞬にして場が凍り付きます。

ETCを通らず一般ゲートを通ってしまったようです。

えらいこっちゃ。しかし、逆走するわけにゆかないので蒜山インターまで行きます。

訳を話すと、こういった事例はしょっちゅうあるらしく、いとも簡単に対応していただきました。

やっぱり季節君は信用ならんなとのご批判を浴びつつ、気を取り直して大阪を目指します。中国縦貫道のサービスエリアで、道路事情に詳しい皆さんに運転を交代しながら、高速を乗り継ぎ生駒山までやってきました。

意外にもガラガラに空いた道路を奈良市内まで快適に進みます。

ここまで順調だと恐ろしいくらいです。
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そして、春日大社迄あと一キロというところで、突然現れた自動車の壁に行き先を阻まれます。

見えるのはバスの後部ばかり。カーナビでも道路が赤く表示され、渋滞発生の表示。

道路信号は赤から青に変わりますが、車は一ミリも進みません。左右の枝道からも侵入者が溢れ身動きできなくなりそうです。

季節君一行危うし!
つづく

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