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2018年11月

宍粟市から、たたらの楽校にお客様

10月に米子市公会堂でたたらの講演会を開いたのですが、その時お知り合いになった宍粟市の教育委員会からお客様がありました。

季節君がたたらの楽校まで、スーパーカーを飛ばすと、町の人が振り返ります。

そのスピードとカッコよさがウリです。

世間では激チャリと呼んでいるそうですが……


たたらの楽校に飛び込むと、まだお客様はお見えでない。


壁にはこんなのが掛かっています。

わかります?


ヒントは写真に写っていますが、片方が高橋英樹氏、もう一方が井沢元彦氏です。

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そして、日暮れるころ、お客様はおいでになりました。

あちこちでたたらで地域を盛り上げようと頑張っているので、兵庫県にも頑張っていただきたいとエールを送っておきました。
それでも、わざわざ宍粟からおいでになるのだから、そのエネルギーは十分に感じました。

また、大きなイベントをするときには一緒に頑張りましょうね。



先日、米子市公会堂であったフォーラムが縁となり、宍粟市教育委員会の方から宍粟のたたらの歴史についての資料を教えていただきました。
http://www.infokkkna.com/ironroad/2018htm/iron14/1806nishiharimanotetsu01.htm

季節君はこれをいま勉強中でございます。
宍粟というと、千種鋼の産地なのですが、「たたらと村」を読んだくらいで、その後まとまった勉強はしたことがありませんでした。

宍粟は天領となったのでたたらがやりにくかったらしいとの思い込みはあったのですが、紹介された論文では少し私のイメージと違います。
確かに天領はあって、千種屋源右衛門、鳩屋孫右衛門、湊屋徳兵衛が引き継ぎながらたたらを創業したらしい。
しかし、鉄滓の推積地は237か所もあるというのです。
それは、多くが近世のものだと言います。どういったわけでそんなにたくさんのたたら跡があるのかもう少し読み込んでゆこうと思います。

日南町美術館 刀剣展 に行ってきました。

日南町美術館 刀剣展 に行ってきました。

最初の部屋は短刀だったので、さほど気後れすることもなく、何気なく見学。

そして次の部屋に入ると、そこは長寸の日本刀。

ずらりと10振りが並んで壮観です。

 

しかも、重要美術品クラスの刀剣ばかり。

その迫力に、刀の事は何も知らない季節君でさえ、たじたじです。

 

研磨師の森井偲訓さんが選ばれた刀なのですが、これだけの名刀を揃えることはちょっとやそっとではできない事です。

森井偲訓さんと、この企画をされた増原町長さんの思い入れが感じられる刀剣展でした。

じっと刀に見入っているといつの間にか時がたってしまいます。

刀剣についてはファンが多いので、会場のお客さんもかなり多かったです。

するといつの間にか、森井さんが会場においでになり、お客様に対して刀の説明をしておられます。季節君も思わず聞き入ってしまいました。

ぎらりと眩い現代刀と違って、地鉄の深い黒の色合い。それに浮き出している模様。古い刀の落ち着きを感じました。

一番奥にあったのが、浜部壽格(はまべとしのり と読む)

鳥取出身で江戸時代を代表する刀工です。

この人は、幕府からの命を受け、江戸で作刀をしたと言われており、実際に刀の銘にもそれが書かれています。

そして、浜部壽格の背後にあったのは良鉄の産地、奥日野。

彼の作品の多くに印賀鉄造之、 以伯州鉄(伯州とは伯耆の事)などと銘を刻まれており、季節君はこれを見ただけでぞくぞくするのです。

しかし、残念ながら、日南町の展示ではその銘の部分が裏側になっていて見えませんでした。

鉄を使ってこのように美しいものが作られるのです。刀のことはわからずにいた季節君ですが、その美しさが少しわかったように思います。

bijyutu

増原日南町長様がご逝去されました。

増原町長様には当会もずいぶんとご助言とお力添えを頂きました。

安綱の講演をしたときも、増原町長様にはご参加いただき、印賀鋼と安綱の話は全国レベルに上げないといけないとご指示を頂きました。

突然の訃報に接して、私は大きな拠り所を失ったという気持ちでいっぱいですが、もちろん日南町民の皆さんはもっと大きな喪失感をお持ちでしょう。

本日、町民葬に私も出席いたしましたが、おどろくほどの参列者の多さに改めて増原町長様の人望と、実績の大きさを痛感いたしました。

ここに謹んでお悔やみを申し上げます。

第5回平成のふいご祭り

さて、いよいよ第5回平成の鞴祭りが開催されます。

朝9時に集まり、最終点検。

テントを張ったり、炉を設置したりと皆さん忙しくしておられます。

お客様もちらほら集まった午前10時。

 祭事

神事を行い、たたら操業の開始。
獅師

 

ことしは縁起の良い、金持神社から獅舞いの奉納がありました。
噛む

 

スタッフさんも獅に襲われていましたが、この獅に噛まれると頭がよくなるという言い伝えがあります。

もちろん季節君も、奥歯でしっかりかみしめてもらいました。

チョット、イタカッタシ  (。ノ_・。)ウッ・・

 

砂鉄投入体験にも多くの方が参加してくださいました。

 砂鉄投入

大ホールでは講演会が開催されています。季節君はこれが聞きたかったのであります。

「近藤家住宅の解説」

江戸時代に作られながら、二階がきちんとした部屋になっていることは斬新的である。たたらの繁栄と家屋の増築がきちんとリンクしており、資料も豊富であること。この地方にも豪商が存在し、その建物が町中にあること。

「根雨の町に残る建築物」

100メートルほどの範囲に見るべき建物が多く残っている。近藤家、酒近藤家、出店近藤家、公会堂、雲陽実業銀行、祇園橋、梅林家など。

「根雨周辺のたたら遺跡」

あまりに多すぎて、詳しい説明はできませんでした。それでも無理して情報を詰め込もうとした、インディー氏に感謝。

 

会場ホールを出ると、あちこちで行列が出来ています。

ミシュランにも載った、たたらそば。

今年の日野町でグランプリを取った、海藻米の試食会。

ジャブ汁の食べ比べが3軒

 食事

座るところがなくって立ち食いの人も多く見受けられましたが、とても美味しく頂きました。試食だけで腹いっぱいになるところが、季節君らしいと言えば、らしい。


(^O^)/


ほのう

 

午後2時にたたらが終了し、鉧の取り出しが始まります。

今年は鉧の重量当てクイズの景品が豪華です。

耀天目茶碗や金持酒、たたらせんべいなど、クイズに加されたかなり多くの人に当たったのではないでしょうか。
けらIMGP0174

今年は色づく秋の晴天に恵まれ、盛況のうちに終わることが出来ました。

 

 


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