たたらで栄えた村に久住と言う村があります。

天にも昇ってしまいそうな、急な山を登ってゆくと、山のてっぺんに出てしまいます。
雲海が見えますが、本当に雲が海のように広がっています。
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ここを登ってきました。

そしてカーブを曲がると橋が架かっていて
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そして平地が広がっています。


山肌には削り取ったあとがあります

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地元の人のお話では、以前にはここに家が建っていたそうです。

この左側は深い竹林に繋がっています。
その竹林の中はずっと奥まで鉄穴流しで崩されていて、切り羽もあるそうでした。
鉄穴田と言う屋号の家の裏山方面です。
土砂を流すためのため池も残っています。
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「昔はここは山だったけれど今は切り崩されて竹林になっている。」
という言い伝えを聞きました。
その向かい側は、平野になっていて、「三メートルくらい掘れば昔の地盤が出てくるが、鉄穴流しで作った田圃」だそうです。
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いわゆる鉄穴流し工法ですね。
江戸時代には、鉄穴流しの土砂は石垣で囲って下流に流さないようにと言うお触れがありました。
石垣での囲いが土砂でいっぱいになるとまたその次に石垣で囲いを作る。
その繰り返しでたまった土砂が田圃になってゆくのでしょうね。
気の遠くなるような作業の繰り返しです。
この平地の周辺には、たたらの遺跡が多く残っていて、鍛冶屋などの屋号も残っています。
昔の鉄山師近藤家と久住村との取り決めを記した村議定書も残っているそうでした。

さらにこの奥には大きなため池とたたら場があるとのことでしたが、雑草が茂る中を三キロも歩けないので諦めました。 

(〃 ̄ー ̄〃)  今日の調査は、まあまあですかね。