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2016年11月

不明の遺物の正体

10月31日の記事で、正体不明の壺のようなものを紹介いたしました。

本日、私の指導をしてくださっている方から教えをいただきました。

これは、鉄鉢なのだそうです。
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ウサギや鳥などの肉を骨ごと入れて砕きミンチを作るそうです。

ご自分でもいくつかサンプルをお持ちだそうです。


すり鉢に使うから、地面に置くようになっており、作業中に動かないように重量があるのも納得です。
ご指導ありがとうございます。

奥日野のたたらを学ぶ検定

奥日野『たたら学』検定を実施します。


初戦のお会場は日野町山村開発センター

日時は、2016年12月11日。13時~

受付は日野町商工会と日野軍未来創造デザイン会議で行っています。(電話0859-72-0202)
参加費200円。

米子、江府、日南でも開催を予定しています。
問題は50問。
初級編としてこのパンフレットから出題します。
合格者には認定証とバッジを贈呈します。

パンフレットは日野町商工会、役場、図書館、たたらの楽校に置いてあります。
どうぞ皆さん参加してください。

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砺波上鉄穴遺跡2

中池と思われる部分は石で仕切られた水路になっています。


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それぞれの池のつなぎ目には分離した砂を排出する水門が作られていました。
そして、廃砂口から外には崩れないように石が敷いてあります。
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乙池部分に地層を見るためか広くトレンチ(調査のための溝)を設けて開削していますが、一番向こう側が水路の通っていた部分で、水門の板を支えるためか丸い石が設置されています。

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最後の樋と呼ばれる部分の廃砂水門ですが、木樋がないと何が何やらわかりません。
とりあえず、水は矢印の方向に流れ出てゆくことになっています。
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せっかく角田先生が熱心に説明してくださったのに、いまひとつイメージができませんでした。
角田先生ごめんなさい。

(。ノ_・。)ウッ・・

遺跡というのは想像力が必要になるようです。

砺波上鉄穴遺跡の視察に行きました。

 

島根県の角田先生が砺波の鉄穴跡を発掘調査しておられます。

この後援団体に伯耆国たたら顕彰会も入らせていただいています。

 

うちの会からもたびたび説明会に役員がお邪魔していました。
ですので情報は少しずついただいていました。

そして今回、現地説明会となりましたので、うちのガイドスタッフも向学のため視察に行きました。

砺波は都合山とともに俵博士が明治に調査にいらっしゃった、たたらばで『古来の砂鉄精錬法』にも紹介されています。

角田先生は数年前、大変な苦労の末、この砺波たたら跡を発見されました。

そして今回そこにあった砂鉄採取場についても追加調査をされたのです。

ここの鉄穴流し場は俵先生が調査された鉄穴場ではありませんでしたが、砺波たたらのすぐ上流にあって砺波に砂鉄を供給していたことは地元の人も証言しておられました。

 

現地には車が入りきれないのでゆきんこ村の駐車場集合となりましたが、多くの人がお集まりです。

地元の顔見知りはもちろん県外の研究者の方も多くおいででした。

 (^^)/

バスで現地に輸送していただき、第1班は角田先生と山を上がります。
もちろん、出たがりの季節君は最初の班です。

 

小高い丘の上に稜線が見えますが、ここまでが鉄穴流しによって削られたところです。

切羽と呼ばれる採掘場です。
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この稜線の山際には溝が残っていて、水を流し採取した大量の砂を谷に落としていたのがわかります。

そうしてあちこちから砂を谷に集め、谷には砂と砂鉄を分離する選鉱場を設けたのでありました。

土砂を選鉱場まで送る『走』はその地層からたびたび掘りなおされたのが見て取れるそうです。

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これから選鉱場を流しながら撹拌と分離を繰り返し砂鉄の含有量を0.3%から50%まで上げます。

選鉱場は大池→中池→乙池→樋からなるそうです。

そして構造もただの溝、石囲い、板張り,粘土張りと出世してゆくそうです。

流してゆくものが、ただの土砂から砂を取り除いてどんどん純度が上がってゆくので貴重になってゆくのでしょうね。


さてここからがいよいよ選鉱場の本体部分です。
つづく

たたら学検定開催のお知らせ

えらいことになりました。

 

今朝の新聞に、たたら学検定開催の文字が躍っています。

以前からやろうねって言っていたことではありますが、新聞に出てしまうと後に引けなくなってしまいました。

 

(;゚Д゚)

 

主催は日野軍★みらい創生デザイン会議と伯耆国たたら顕彰会となっています。

 

とりあえず初級編として40分の時間で基礎的な問題を50問ほど出題する予定となっています。

行政の担当者さん、観光ガイドさん、われわれ関係者などが手始めに受験してみるつもりです。

 

誰が出題して、だれが解説するのかなど、これからケンカ腰で決めたいと思っています。
検定募集チラシ

 

期日は1211日。開場は日野町山村開発センター

受験料は200円

申し込みは0859-72-0202となっています。

 

タイトルばかりが先行してしまって、大慌てで準備しないといけませんが初めての取り組みはこんなものだろうと思います。

すでに受験申込者もあり、他会場での開催要請もあります。

 

大変なことになりそうです。

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