鉄山師をご先祖に持つお客様
突然でした。
たたらの楽校から電話がかかりました。
『もしもし、きせつくん?お客様が不思議なものを持ってこられました。さっさと鑑定に来てください。』
もしや、お宝鑑定団からのオファーでしょうか?とりあえず、すっ飛んでたたらの楽校に行きました。
ダッシュ!≡≡≡ヘ(*--)ノ
すると、そこには数種類の鉄製品の前で頭をひねっているおふたりの人影。
お話をお聞きすると、ご先祖が鉄山師で、ご親戚のうちにはこのようなものが残されていたそうです。
これは何でしょうというお問い合わせでした。
こういったものは見るだけでわくわくしますから、皆さんもどんどん持ってきてくださいね。
これは錬鉄ですね。
たたらでできた不純物の多い鉄を大鍛冶で鍛えます。そして不純物を減らして規定のサイズにしたのがこの鉄板。
サイズも資料に残されたものとぴたりと一致しました。
次にフンドウ。
重しに使ったのでしょうか。これはすでに製品となったものです。
おそらく鋳物のように、鉄を型に流し入れて作られたものでしょうが、何に使われたものか。とても重いのです。
壺のような形状をしています。
季節君はひっくり返そうとして指を挟んでしまいました。
(。ノ_・。)ウッ・・
血まみれになりながらも考えます。
底がいびつなので、平面に置くと安定が悪く傾きます。
おそらく地中に埋めて安定させたのでしょう。
すると、超小型の手水鉢?
ペットのえさ入れ?
お墓に置いたのでしょうか。
答えはまだ出ていません。
これから時間をかけて調査したいと思います。
突然でそして興味深いお客様でありました。
貴重なものを見せていただき ありがとうございました。