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2016年05月

たたらの楽校ひきこもごも

今日はたたらの楽校の当番です。

小雨の降る肌寒い日を季節君はひとりで資料館の番をしていました。

 

日本建築は夏を過ごしやすくする工夫がされていて、初夏は気持ちよいのですが、今日はちょっと寒すぎます。

 

それでも、事務所に置いてある本を読んでお勉強していました。

 

いつもお世話になっている角田徳幸先生の本です。

『たたら吹き製鉄の成立と展開』

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この本は今まで私が読んできた本の中でも特に難しいです。

活字を読んでいても、文字が頭の中を右から左に通り過ぎてしまって、頭の中に残りません。

きっと左耳に栓をするといいのでしょう。

 

そんな事を思いながら、ずんずん読み進んでゆくとあったいう間に時間が過ぎます。

そして今日一日が無事終わったのです。

 

戸締りをしようと庭の門を閉めると???

うまく締まりません。

よく見ると、戸を支えている釘が抜けているのです。

あらあら、国の登録記念物にしようと思ったのに、もう壊してしまったわ。

 

季節君のせいではありませんからね。

人に見つからないように、石で打ち付けて知らんぷりの季節君でありました。

バイカウツギの花

たたらの楽校にいつもきれいなお花を生けてくれる人がいます。

根雨神社の宮司夫人の梅林さんです。

いつもたたらの楽校に行くたびにどんな花が活けてあるのだろうかと楽しみです。

今日はこんな花でした。


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バイカウツギ『梅花空樹』というそうです。

雪の下(ゆきのした)科。
学名は
  Philadelphus satsumi
      
 
 Philadelphus
 (フィラデルファス)は、
 紀元前3世紀のエジプト王
 「Philadelphos」
 に捧げられた名前。

きれいな花でとても気に入りました。

 

たたらの楽校根雨楽舎の奥、近藤家歴代当主の説明の部屋に飾ってあります。

皆さんもおいでになったらご覧ください。

金融機関からの助成

 

ある日、鳥取銀行からお電話がありました。

借金の催促か!

((((((((((((((((スタタタタタッ ヘ(* - -)ノ

夜逃げの準備をしていると、そうではないようです。

 

鳥取銀行には青い鳥基金という地域に貢献する団体を助成する制度があり、『今年はたたら顕彰会に助成をしてあげるからおいで』ということでした。

頂けるものなら何でもいただきますというさもしいたくましい精神から、さっそく季節君が代表して受け取りに行くことになりました。

 

応接室で談笑していると、いろいろ面白いお話をうかがうことができました。

なんでも、地方創生担当の部長さんは関金の鋳物師13代目に当たる方だそうでした。

私たちの活動の様子や伯耆のたたらの歴史についていろいろお話して、目録を受け取ります。

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こっそり中をのぞいてみると本当に目録でした。


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そして現金は口座振り込みになるのでした。

このお金は、遺跡調査などにありがたく使わせていただきます。


わ~い♪\(*^▽^*)/\(*^▽^*)/\(*^▽^*)/わ~い♪

 

また、山陰合同銀行様からもフォーラム等の活動に助成をしていただけることになりました。ありがとうございます。


それにしても、お金を貸していただく金融機関から、ただでお金をいただいてくるなど伯耆国たたら顕彰会はいい根性をしています。


(#^^#)

たたら通信できました

2015年の伯耆国たたら顕彰会活動報告である『たたら通信2015』を作成していました。
制作編集担当者に割り振られ、役員が原稿をそれぞれ担当し、鞭うたれながら締め切りを迎えました。
季節君も涙ぐましい努力の結果、何とか期限内に原稿を収めたのでありました。

p(*^-^*)q がんばっ♪


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たたらフォーラム2015

第2回平成のふいご祭り

たたら遺跡調査

奥日野たたら文化活用検討委員会

たたら歌

上菅よりどころステーション完成

日野軍秋の陣


といった記事の構成になっております。

伯耆国たたら顕彰会の会員の皆さんには無料送付しております。
会員になるには活動助成金として1000円以上を当会に収めてください。
大々的に募集していますのでどうぞよろしくお願いいたします。
また、会員でない皆様にも、もよりのたたらの楽校で配布しておりますのでたたら通信を手に取ってお読みいただきたいと思います。

たたら顕彰会は今年も、遺跡見学会やフォーラム、ミニたたら操業、たたらの楽校運営など計画しておりますので、協力していただける方を募集しています。

お問い合わせは日野町商工会まで 0859-72-0249




鳥取県南部町金山の巻

昨年、鳥取県南部町の金山周辺の樹木伐採現場を通り過ぎたら、いかにも鉄穴流しをしただろうって地形に出会いました。
砂鉄採取の現場ですね。
低くて丸い坊主山、地質は劣化花崗岩でした。いわゆる真砂山というやつです。

そしてここの地名の金山。

いかにも鉄を作っていたぞって名前です。

きっとたたらの遺跡も多くあるのだろうなって思っていたら、奥日野のインディー氏から電話がかかりました。

 

『金山神社の近くの山で、でっかいケラかな?埋まっとったどー』


ケラとは鉄の塊のことであり、それが埋まっているとは考えにくいのですがとにかく現場を見に行こうと思います。
金山神社について調べると祭神は金山毘古神となっています。
『イザナミ神がヒノカグツチノカミを生んで苦しんだ際のおう吐物から生まれた神。鉱物をつかさどり、荒金を採る神である』

ということですので、たたらとの関係は濃厚ですね。

 

翌日、車で現場に向かいました。金山の山道に入ると、カーナビも携帯電話も圏外となります。

 

で、山中をうろうろすると、あ!ありました。

インディー氏がわかりやすいように周辺を掘り出していました。

 

こんな感じで埋まっています。

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これって何なんでしょうか。

埋まっている訳がわかりません。

周辺にカナクソなどはなく、どこからやってきた物体なのかわかりません。

これ自体が何なのかわかりません。

わからないことだらけなのですが、しかし、現実にここに埋まっているのでした。

 

磁石を当ててみると、中層と下層では磁石が付きますが、金属鉄にしては力が弱いです。

上層部に至っては全く磁石が反応しません。

 

大きさを測ってみると縦が470センチ。その先は地面に埋まっています。

幅は1メートル以上。

厚みは最大75センチ。

形は白身魚のフライ形状 (笑)。

炉底塊のように平たい長方形ではありません。

表面は比較的きめが細かく鍛冶滓のような粗さがありません。

 DSC06357

結論から言って、炉のサイズよりはるかに大きいのでなんらかの再結合滓かと思われます。

こんなわけのわからないものが、突然出てくるのが奥日野の面白いところです。()



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