アーカイブ

2013年12月

カテゴリ:

この4年間、私たちは奥日野に眠るたたら場の調査をしてきました。


その数230か所。


インディーF 氏の業績です。


季節君は時々お手伝いをするくらいなもので、ほとんど足手まといではありました。


それでも、たまに連れて行っていただけると嬉しくて、山野を一緒になって駆けまわっておりました。


まるで子犬のようであります。



 


その業績が認められ、いよいよこの春に文化庁から本になって出ます。


その執筆のためインディー氏は夜遅くまで頑張っておられます。


季節君も、出来上がってきた原稿を読みながら、誤字や言葉使いなどを訂正したりとお手伝いをしています。


数が多いと読むだけでも疲れるし


 


「(´へ`;ウーム


そして、知識も深めておかないといけないと思い、今も季節君は遺跡調査の勉強中です。


考古学を専攻していない季節君にとって専門用語が多く頭が痛くなるのですが。。。


今読んでいるのは 光永真一著『たたら製鉄』


これを読むと、岡山県では製鉄遺跡の数も数百ありそうなのですが、工事に伴う発掘例も非常に多いですね。


日本一古いといわれる千引カナクロ谷もゴルフ場開発でしたもの。



奥日野では開発工事もないし、発掘自体が進んでいないのですが、もし発掘したらいろいろ出るんでしょうね。


今回われわれが作る報告書も、伝承や外観から年代分けをしてゆけば古い遺跡はある程度目星はつけられるでしょう。


岡山県では、無届で発掘した事例があり問題になったりしています。遺跡調査はそれなりに面白いのですが、素人は遺跡を壊さないように気をつけましょうね。



 


それにしても、もし天叢雲剣(あめのむらくものつるぎ)や名物童子切を作ったたたら場や鍛冶場があれば見てみたいものですね。


カテゴリ:

このところ、山陰中央新報に掲載していただくエッセーの作成に励んでいます。


文字数にも制限があり、格調高くやりますのでブログとはずいぶん違った感じになっておりますです。


本日は古代の頃からの鉄づくりと、私なりの解釈を書きながら、のらりくらりとやっております。


今のところ、日本で一番古いとみなさん公認の製鉄遺跡は千引カナクロ谷遺跡だと思うのですが、書籍では総社と解説されていたように思います。総社は岡山県。これは間違いないのです。なにせ、つい最近岡山城や後楽園に行き道に迷ったばかりなので岡山県です。岡山城は入場料がかなり高かったですが、一度火災にあって建てなおされた建物なので鉄筋コンクリート造り、エレベーター付きのちょっと近代的すぎてがっかりでありました。いっぽう後楽園は広くてきれいで、うちの庭もこんなにしたいなって思ってしまいましたね。広くて手入れだけでも相当大変ですけれど(笑)


話が横にそれてしまいました。


 


添付する写真も求められているのですが、季節君には手持ちの写真が少なくここで苦労します。千引カナクロ谷遺跡の図面を見ながらいっそ思い切って操業予想図を自分で書いてしまおうかと無謀にも思ってしまいました。


思ってしまったからには仕方ありません。


季節画伯は四苦八苦しながらこのような絵を描きました。


 


ま、せっかく苦労して書いたのですが、新聞紙面に飾られることはないでしょうから、思い切ってここに掲載します。



ただしこの絵はまだまだ不正確だと思われます。


炉は150×70センチ。フイゴについても季節君の想像力をもってしてもどうであったか??まだ書けないのであります。


カテゴリ:

突然のことですが、山陰中央新報社から電話が掛かってきました。各新聞社さんには地域の担当の方が居られて私もそれなりにお付き合いはあります。


また、何かの取材であろうかと思ったのですが、今回はそうではありませんでした。


いわゆる執筆依頼というやつです。すごいではないですか。


しかし、たたらについては多くの研究者の方が居られるので私の出る幕はありません。


今回は、たたらの解説ではなく、エッセーのように柔らかい感じでたたらを紹介してくださいと言う依頼でした。


それならば私にもできそうです。


とりあえず書けそうな小題をいくつか考えてみました。


各地に残るたたらの遺構の紹介や団体の活動の紹介など50個ほど羅列します。


う~ん。難しいことを書かなくてもいいのなら、なんとかなりそう。


でも、このブログのようなおふざけではいけませんし、字数もきちんと決められているのでその枠内で書かないといけません。


とりあえず山陰中央新報社の方とご相談して1月14日からゆっくりとしたペースではじめようということになりました。


なお、人気がなくなれば即座に打ち切りとなりますので皆さんよろしくお願いいたします。


 


(あっという間に打ち切りになったりして。。。。)


カテゴリ:

(12月1日の記事です)


今日は、日野町公民館祭りが開催されます。


メインイベントとして、日野のたたらが作った歴史と風土について松本かおるさんが講演されます。


季節君もその前座を頼まれているので出席することにしました。




日曜にしては珍しく早起きした季節君でしたが、今日はこのところの冷え込みも弱まり、いい天気になっています。


一応、馬子にも衣装とばかりにスーツを着込んで出かけます。


このあたりが男性は便利ですよね。


松本薫さんの場合、時には和服 また時には洋装、ミニスカートだったり大変です。





おきらくに黒坂に行くと、ちゃんと季節君のために駐車場まで確保してありました。


入り口では豚汁やお汁粉などにぎやかにブースができています。



案内されて大急ぎで会場に入るとすでにお客様で満員状態。


松本さんや町長さん、教育長さん、議長さんなどの役員さんもおそろいでした。



さっそく今日のスケジュールと挨拶が行われ今年の公民館祭りに応募された絵画、写真、作文の入賞作が発表されます。





そして季節君の活動報告。


この4年間に行われたたたら顕彰会の講演会や出版事業、遺跡調査などをまとめて20分で大急ぎで発表します。


パワーポイントでなんやかんやと早口でしゃべりましたが、もっとゆっくりのほうが良かったかな?


まあ、季節君は前座なので目立たないほうがむしろよろしいでしょう。





少しの休憩時間を挟んでいよいよ松本薫さんの講演です。



松本さんはいよいよ講演がお上手になられて、日野のたたらの歴史を巧みな話術でお話しになります。米子市立図書館で先日お話しになった内容とはずいぶん違っていました。またお勉強なさったのでしょうね。


奥日野では戦前に多くの文化人を出しています。


近藤家を中心とした豪商が奥日野に文化と繁栄をもたらしたということのようです。


近藤家は学校や公会堂などに建物や資料などを寄付しておられますものね。



さいごに『ふる里の歴史はそこに住む人たちの誇りになります』とお話しになり、唱歌ふるさとの歌詞を説明されます。



志を果たして いつの日にか帰らん 山は靑き故郷 水は淸き故郷



この部分をみんなで歌って本日の講演は終了しました


 


ふるさと を あらためて大事にしたいと思った1日でした。


このページのトップヘ

見出し画像
×