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2013年05月

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都合山と言うところがあります。


日野町上菅から山に入ったところですが、ここで近藤家が明治にたたらを操業しました。


そして、俵国一博士が明治31年に現地調査をされ、古来の砂鉄精錬法という本になりました。


また、俵博士はドイツで論文発表をされ、レーデブア論文に引き継がれました。


そうした、たたらの操業が克明に記録された製鉄遺跡が、現在もそのまま残っています。


もちろん、現在は建物はなくなっていますが、昭和40年ころまでは集落も残っていて人が暮らしていたそうです。


 


そんな都合山ですが、地元のみなさんがずっと保全作業をしてこられました。


これをしないと、道は荒れ、草が生い茂って何があるのか分からなくなってしまうのです。


 


昨年から伯耆国たたら顕彰会がその作業を引き継いでいます。


今年も、見学者が多くなる前のこの時期に清掃作業をしました。


(今年は、エコツーリズム世界大会の視察も予定されています)


 


あいにくの雨の中、草刈りに集まった精鋭たち。


ぎっくり腰でリタイアしたもの。田植で参加できなかったものなどの無念を背負ってここまでたどり着いた者たちでした。(笑)


軽トラックに資材を積載し、山道に入ります。


遺跡への進入路は昨年秋、雨で崩れたのですが、応急の補修がなされていました。


 


現地に到着しまず現状把握。


何年も草刈りを続けているのでひどく荒れてはいないです。


一番心配だった溜め池に行くと、幾分浅くなっているものの、池の主である緋鯉は無事に遊んでいました。


 


そして作業開始。


季節君も刈り払い機を使って慣れない作業をします。


吼えろ!刈り払い機~!!


(ノ゚ο゚)ノ オオオオォォォォォォ-


刈り払い機をブンブン言わせながらまわりに茂った笹の茂みを刈り払います。


砂鉄洗い場。高殿跡。元小屋。大鍛冶ときれいに刈り取ってあげます。


 


お昼になり、みんなが集合したころには遺跡はかなり綺麗になっていました。


 


都合山に入るのは初めての女性のかたに、『ここが大銅場と言って、3トンくらいの鉄の塊(ケラ)を破砕していたところですよ。』


というと、『なるほどだから壊れたカナクソがいっぱい散乱しているんですね。』


これなんか大きなカナクソですねと言いながら、あちこち探していると


、カナクソと粘土が合体した大きな破片があります。


これは創業当時、炉を壊すときに炉壁がケラにくっついたまま運ばれ、大銅場で壊されたものでしょうね。


まだまだ珍しいものが残っていますねと言いますと、珍しそうに眺めておいででした。


都合山のイメージ映像はこちら http://www.youtube.com/watch?v=p3GuLDSSjUQ


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今年初めにたたらの楽校 根雨楽舎が完成しました。


そして、先日、根雨楽舎の庭も完成しました。


手入れのしやすいように大きな木は入れてありません。


 


お向かいの近藤総本家さんや中国山地の山々を借景にしていい感じであります。


古民家には雨どいがないので、雨だれを受ける仕組みが必要なのだそうです。


庭のぐるりには雨受けに小石を敷き詰めてあります。


 


裏庭にはこんな工夫を凝らした雨受けが作られました。


 


おしゃれですね。


(*^-゚)vィェィ♪


それで、雨どいのなかったお屋敷も喜んでいるでしょう。


 


そしてこの裏庭の広場には都合山高殿模型の展示施設が建設される予定です。


そうすれば、出店近藤家母屋、中庭に続いて裏庭の展示施設も完成し、いよいよ見所が盛り沢山になります。


今年から、たたらの楽校を応援していただくことになった鳥取県西部総合事務所の所長様ご一行も見学においでになりました。


日野町長さんと日本海新聞さんも取材においでになりました。


今年は伯耆国たたら顕彰会の総会も落成を記念して根雨楽舎で開催されます。


さてこれから観光シーズンを迎えて忙しくなりますよっと


♪ (*^ー゚)b


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たたらの楽校=根雨楽舎


この建物は明治元年に建設された出店近藤の母屋になる建物です。


古民家ファンの方には見逃せない根雨に残る豪商のお屋敷のひとつです。


このところ、たたらの楽校に遠方からおいでになるお客様も多いのですが、町を見においでになるかたが多いのに驚かされます。


根雨の町は古くからの地名や建物が随所に残っているのですが、古い町並みを見るのが好きだとおっしゃる人が多いのですね。


福岡からのお客様は『この町は古い建物や町並みを大事にしておられて、来た甲斐があった』、


と言ってくださいました。


少し前は古いおんぼろな建物は取り壊して最新式の住宅にするのが流行でしたが、いまは古いものを大事にする時代になりつつあります。


今月は歴史民族資料館も開館していますし、天候も安定してきましたので、根雨の町歩きにはお勧めです。


奥日野ガイドクラブの散策ツアーなども参加してみてはいかがでしょうか。


 http://www.pref.tottori.lg.jp/item/826249.htm#moduleid302220


ところで、今、根雨楽舎では中庭の工事が進んでいます。


現代の名工に選ばれた地元出身の庭師さんが造園をしておられます。


 


工事中はどうなることかと思いましたが、流石です。


見事な庭になってきています。


完成までにはもうしばらく掛かると思いますが、皆さんもそのお手並みを見においでになってはいかがでしょうか。


 


話は代わりますが、今週末19日には都合山遺跡の草刈り作業をします。


これからエコツーリズム世界大会など、都合山への視察が相次ぎますのでその準備です。


午前9時に滝山 上の駐車場に集合してみなさんと都合山に行きます。


都合山に行ってみたい人はガイドも付きますので参加してみてください。


参加申し込みや参加料金はありません。


ただし、保険にも入りませんので個人の資格で参加してください。


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