アーカイブ

2013年04月

カテゴリ:

ゴールデンウイークの真っ最中です


4月29日は宝仏山の山開き。


宝仏山とは根雨の町を見下ろす山なのですが、縁起の良い名前とあいまってこのところ登山者に人気です。


季節君も参加しようと思っていたのですが、このところの気温変化の激しさに油断していたら風邪をひいてしまいました。


ということで、もう無理のきかない年でもあるし今日はゆっくり療養することにしました。


根雨楽舎も春の日差しを受けてのんびり気分です。


お庭もこんなに日がいっぱいに射しています。


 


ちょっと荒れた庭なのですが、これから手入れがなされます。


4月30日から1月かけて庭師さんが入ります。


現代の名工となった日野町出身の庭師さんが担当されることになりました。


どんな庭になるか楽しみです。


完成したらお知らせしますから、みなさんも縁側でのんびりとお茶でもしにおいでください。


カテゴリ:

次に向かったのは、大鍛冶があったとの言い伝えがあるところです。


道路沿いの広場に車を止め、伝承のあった谷に入ります。


入り口から200メートルくらいだと言うお話なので、歩数を数えながら左右を見渡しながら歩きます。


1,2,3、最初は元気よくぐんぐんと歩きます。


が、そのうち道が急勾配になりだんだんと元気がなくなってきます。


171,172、、、道は山際まできて、イノシシ防護用の柵に突き当たりました。柵を乗り越えさらに歩きます。とうに200歩を超えているのですがなかなかカナクソを発見できません。


うーーん。オカシイ、、、、


事件に迷ったら最初に返れ。。。でしたっけ?


もういちど、入り口から歩いてみることにします。


1.2.3.4.。。。。。。とぼとぼと歩き始めると、、、いきなりです。


カナクソ発見です。


最初は元気よく歩いたので、カナクソの痕跡を見逃していたのでした。


道路わきを熊手で掻いてみると、ぼろぼろとカナクソが出てきます(ハナクソではないですよ。おまちがえなく)


道の脇の草の中にも10センチくらいのがあります。


小高い高台に向かって点々とカナクソが落ちています。


カナクソを伝いながら、その上に上ってみると荒地なのですが、2-3センチの砕かれたカナクソが多く埋まっています。


どうやらこの上が言い伝えの大鍛冶場なのでしょう。


やはり、湿気を嫌って高台の上で作業をしたのでしょうかね?


 


 


久住というところは大鉄山師の資本が入っていないので、家族経営の小さなたたら場が点々とあったといいます。そして、作られた鉄を加工する鍛冶屋さんもあちこちにあったのでしょうね。


日野郡にはこうした記録に残っていない、個人でたたらを行った家も多くあったようです。


ですからこういった 小さな たたら場は山内集落の跡が残っていないです。


操業形態としては大変興味深いです。


また久住は急峻な山の奥にありながら、急に開けた田園風景になります。その周りの山際にはたたら場、大鍛冶、鉄穴流し跡がぐるりと取り巻いています。


鉄穴流しで谷を埋めた、いわゆる鉄穴流し工法による埋め立てが疑われる地形ではあります。


日南町大宮のように田んぼの下に埋まった たたら場などが出てくると間違いないのですが。


 


カテゴリ:

日野町久住というところは、小さな集落ながら意外とたたら場が集中しているところです。


 


聞くところによると、個人経営の小さなたたら場が多くあったところだと聞きます。


昨年の調査からすでに6箇所くらい確認しています。


本日はその追跡調査に行きました。


地本の人のお話では、宮の後ろの谷を上ってゆくとカナクソが多く落ちているそうです。


カナクソとは砂鉄から鉄を抽出するときに出る不純物の塊のことです。


そのカナクソを求めて田んぼのあぜ道をうろうろします。


季節君は都会人なのであまり多く歩いたことがありません(うそです)。


久しぶりにこんなに歩くなーと思いながらも、カナクソを求めてずいぶんうろうろしました。くすみの神社の周辺も探し、ついには神社にもおまいりし、神頼みまでしました。


しかし、水路は整備され、田んぼは圃場整備されていてたたら場の痕跡が見つからないのです。


うーーーん困ったぞ。


 


散々歩いて、力尽きようとする季節君。


道のほとりに座り込んでしまいました。


ぼんやりと山際を眺めていると、蜃気楼のように遠くに軽トラックが見えます。


軽トラックかー。誰かいるのかな????かすかに人影も見えます。


 


季節君は、藁にもすがる思いで全力で駆け寄り訪ねます。


『このあたりに、カナクソが落ちているところをご存じないでしょうか?』


おじさんは季節君の必死の形相に驚きながらも教えてくれました


『カナクソ?そんなもん、この道を少し下ったところにいくらでもあるがな』


へ? (・。・;


急いでその脇道を少し下ると、やややっ!道路一面にカナクソが埋まっています。



あわてて、写真を撮り、地図に写し取ります。


よく観察すると、道の脇には地蔵があります。これはもしかして鉄山地蔵かな?ともお思います。(確証はありません)


道をもう一度良く観察すると、10メートル四方くらいの荒地を取り巻くようにカナクソが落ちており、それより上にはカナクソがないです。荒地の側面の小高いところにもカナクソがあります。どうやらこの荒地がたたら場であったようです。



小さなたたら場です。


久住には小さなたたら場が多くあったという伝承どおりの様相でした。


 


緯度経度や方角を確認しレポートにして記録しました。


(あとで先輩に報告すると、この場所はすでに先輩が確認した所でした)


 


さて、がんばってもう一丁行きましょう!


つづく


カテゴリ:

奥日野にたたらの遺跡が多くあるのは皆さんご存知ですよね。


30年前の鳥取県生産遺跡調査では鳥取県内に500か所の製鉄遺跡が確認されています。


そして当時の日野郡では300くらいの遺跡が発見されていました。


今は行政区域が変わったのですが、日南町で100以上


日野町で50以上、江府町で50と言われています。


伯耆国たたら顕彰会が文化庁の支援のもと再調査中です。


日南町では新発見が20を超えています。


日野町でも新発見が相次いでいます。


東京大学副学長の西村先生も、一般市民がこれだけ発見するのは大変興味深いとおっしゃいました。


現在も調査は進み、本日、季節君は2か所の新発見をしました。


 (*^-゚)vィェィ♪


その話はさておいて、今日は遺跡の紹介ビデオを紹介します??


第1弾は都合山でした。


http://www.youtube.com/watch?v=p3GuLDSSjUQ


際2段は舟場山でした


http://www.youtube.com/watch?v=ZXH2pTt1u8Y


そして本日ご紹介するのは朝狩山です~


http://www.youtube.com/watch?v=3Lk8FqzVuZE&feature=youtu.be


狩山の支配人、太郎さんが朝勝旅館を始められたのは有名なお話。


いまでも朝勝旅館は根雨で由緒正しき旅館です。


絶唱の原作者 大江賢次の色紙も朝勝館の床の間に飾られ、絲原家を舞台にした映画「絶唱」の取材も近藤家でされたようです。


今回はその朝狩山を紹介してみました。


曲提供はすぎはらみきを氏です。


 


 


 


 


 


カテゴリ:

ただいま、季節君はたたらの楽校根雨楽舎の店番をしています。


春の天気は三寒四温といいますが、ここ2~3日寒い日が続いています。


 


きょうは、ストーブを出しています。


そのストーブの上にやかんを置いて沸かしたお湯でコーヒーを入れてのんびりしています。


もうそろそろ、ストーブもしまって衣替えの準備をしようかと思っていたのに,冬に逆戻りです。


おかげで、今日は根雨楽舎においでになるお客様も少ないのです。


 


そんな中、先輩がおいでになって、製鉄遺跡調査の進み具合についてお話をしました。


このところは日野町を調査しておいでですが、地元での聞き取りによって新しい遺跡の発見が相次いでいるようです。


私も黒坂地区の情報を確認するように指令を受けました。


2箇所の遺跡の情報があり、確度は高いようです。


現地に行き情報を元に山歩きをします。


そして、カナクソを発見したらその場所から遺跡の状態を確認し見取り図を書きます。


そしてGPSによって経度緯度を確認し、写真を撮ります。


もし聞き取りが出来れば地元の人に経緯をお聞きします。


そしてレポートを作成し調査は終了します。


もし面白いものが見つければまたご報告しますね。


このページのトップヘ

見出し画像
×