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2012年09月

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毎週日曜日は高殿模型修復の日。


皆さん忙しいので、このところ午後1時から午後3時くらいまでの作業になっています。


しかしこの作業は、文化庁の事業認定を受けているので、年度内に完結しなければなりません。ちゃらんぽらんではいけないのです。


この夏はめちゃくちゃ暑かったので、しんどい思いをしながらの作業でしたが、それでも、屋根のクリーニングや虫の入った柱の修復などを地道にやってきました。


材料になる雑木の枝の皮むきや乾燥などもやってきました。


この地道な作業というのが、結構つらいのですね。


 


そして本日は、屋根の修復作業を行いました。


梯子や足場は、虫食いによってほぼ壊滅状態です。


それを取り外し、新たに作り直した梯子を取り付けます。


所々で木のクギも打ち込んであったりしますが鉄のクギが多く使われているので、やはり昭和の作品なのでしょうね。


屋根に置く樽(防火用に置いてあったのです)や、屋根板なども配置してみました。


 


 


本日の作業はやっとここまで。でも、みんなでワイワイとやっているのはそれなりに楽しいのです。


まだ人形も完成してないし、壁も作らないといけないし、まだまだこれからも作業が続きます。


 


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お昼に日南町のたたらの楽校大宮楽舎に行きました。


実は先日、天下のNHKさんから電話があり、取材を申し込まれたのです。


たたら顕彰会もテレビ取材をしていただけるようになれば一人前なんだけれど、と思いながら幾年月、待ち続けました。そしてついにこの日がやってきたのです!


キャーq(≧∇≦*)(*≧∇≦)pキャー


何を話そう、何を着てゆこう、、「(´へ`;ウーム と思いながらドキドキでありました。


 


気もそぞろで大宮楽舎に到着し、階段を駆け上がると、見たことのある人が私をお待ちでした。


そう、NHKの番組でよく見かける顔でありました。へー意外といい男じゃん!とか思いながらご挨拶をし、打ち合わせをし、カメラや椅子をセットします。


椅子に腰掛けてリハーサル。そしてピンマイクでつながれ、あ!だめよ。上着を着ていない、カメラで現場写真を撮ってない!とかおもっているうちに本番スタートとなりました。ですから今日は写真を取り逃がし一枚もないのです、ご容赦ください。


 


おおまかな原稿は頂いたのですが、答えを準備しないうちに、あれよあれよという間に、ぶっつけでスタートです。


 


しかしながら流石にアナウンサーさんはプロフェッショナルです。アナウンサーさんの軽快なリードで無事インタビューが進行します。


とちゅう、ポケットの中の携帯電話がぶるぶる震えます。なぜか、会議中とか大事なときに電話って掛かるんですよね。


緊張の中、電話のことは気にしないようにして取り直しもなくなんとか終了。制限時間内に収まりました。


これで、スタッフさんも鳥取まで暗くならないうちに帰ることができそうです。


皆さんお疲れ様でした。


放送は10月3日午後6時台になるそうです。たぶん一瞬の放送ですが(ローカル放送だともいます)。


 


問題の電話は消防団からでした。自動車火災で緊急招集がかかったのですが、私が現場に到着するまでに鎮火してくれました。いろいろとあった今日1日です。


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伯耆国たたら顕彰会が発足して活動を始め、2年が過ぎました。


この間にいろいろなことがあったのですが、根雨の町を訪れる人が目に見えて多くなってきました。たたらのみならず、根雨の町の景観を楽しむ人が増えてきたのです。


根雨の町は松江藩が参勤交代に江戸に行く際に、宿舎として使いました。つまり出雲街道根雨宿なのです。


根雨の町はそれ以来大きな開発もされずに今日を迎えています。したがって、町のあちこちに歴史を感じさせる見どころがあります。延暦寺、祇園神社、近藤家、古民家などなど。


この街並みをガイドの人を交えて散歩する、いわゆる「ねうぶら」がこのところ注目されています、というか所望されています。


日野町歴史民俗資料館友の会と伯耆国たたら顕彰会がコラボしてお客様の受け入れをしていたのですが、申し込み先が分かりにくいとか、土日の対応が不十分となっておりました。


それもそのはず、もともと根雨の町ガイドを目的にしてこなかったからです。


と、いうことでこのたび、お客様のガイドを専門に請け負う組織が誕生しました。


名前は「奥日野ガイドクラブ」といいます。


本部は舟場の古民家になります。この古民家自体が150年も前の宮大工か立てた立派なお屋敷です。蔵も2つあり、囲炉裏も存在する、天井が漆塗りになっていたり、欄間の彫り物に銘が入っていたりする70年も続いた庄屋さんのお屋敷です。明治には西園寺公望公もおいでになっています(西園寺さんを知らない人は潜りだぞ~)。近々国の登録文化財にあるようです。そんな立派なお屋敷ですが、宿泊も受け入れる予定です。


まだ誕生したばかりで様々な準備ができていないのですが、すでにあちこちから問い合わせや申し込みもあったりして大変です。10月14日には安来市からのたたら視察団がおいでになるのですが奥日野ガイドクラブにお世話になることになっています。


前回お伝えした11月4日のツアーや企画も担当されます。


 


伯耆国たたら顕彰会から生まれた双子のような組織ですので今後の活躍を大変楽しみにしています。皆さんよろしくお願いします。


奥日野ガイド倶楽部☎0859-72‐1350


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毎年恒例となっています、『たたらの里 奥日野を往く』バスツアーが実施されます。


 



期日は平成24年11月4日。大人5000円 子供3000円


米子を7:40に出発し、紅葉の滝山公園、日本一小さい蔵美術館たたら街道を行きます。


たたら街道は、江戸時代から明治にかけて馬で砂鉄や炭、鉄製品を運んだ道です。


荷車を引く程度の道ですが渓流沿いにあり、五滝と呼ばれる小さな滝もあります。紅葉のトンネルと渓流のせせらぎの中をゆっくり散策してください。行き着く先は都合山たたら跡です。都合山たたらは東京帝国大学の俵博士が操業を記録し、ドイツで発表した文献の残る、また本にもなっている鉄山でした。


昼食は日南邑で山菜弁当を頂きます。


休憩を挟んで縁起の良い名前で売り出し中の『金持神社』に参拝し、出雲街道根雨宿を散策。歴史の残る根雨の町を歴史ガイドとともに歩いてください。この根雨の町散策は最近ブームとなっていて、TVで紹介されたり、情報誌とっとりNOWでも次号で取り上げられます。ガイドクラブも設立され、今もっともアツイ観光エリアです。


最後にたたら操業実験の現場を視察します。砂鉄と炭を投入し燃焼させます。そして石灰分の多い粘土を触媒として酸化還元反応を起こします。砂鉄からは不純物が溶け出し、純度の高い鉄『鋼』が作られるはずです。これが日本古来の製鉄方法ですが、どうなりますやら。


盛りだくさんの企画を ぎゅーーっ と詰め込んだ バスツアーに皆さんご参加ください。


お申し込みはチロル観光さんへ(電話 0120-753-305)


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たびたびお伝えしておりますが、ただいま日野町では、たたらの資料館としても使われておりました『出店近藤』の建物を修復工事中です。


そのためおいでになるお客様にも十分なガイドや資料の見学をしていただけないでいます。


ということで、そのお詫びの意味もあって現在の状況を季節君がリポートいたします。


 


 


工事前は、壁が崩れたり塀が曲がっていたりしていました。木戸は開かなくなり、サッシなども入っていて昔の面影は薄れておりました。さらに柱が腐って危険な状態でもありました。


 


 


現在は床下に防水工事を施し、壁は取り壊して柱も新しくし、建物の狂いを修正しております。



この工事は12月末まで掛かる予定です。予想以上の大工事となりました。


しかし、日本建築は木と土と紙によって作られているため、修復工事は欠かすことができないのです。


法隆寺の五重塔も、世界遺産登録をするときに、建築当時の素材が半分しかないのが問題になったとか。しかし、材料を入れ替えながら修復保存することこそが日本建築の特徴なのだと言うことをご理解いただき、現在では世界遺産登録の基準自体が変更されたと聞きます。


法隆寺と比べるわけには行きませんが、出店近藤もこうして復元工事が行われて後世に残ってゆくわけですね。大事にしないといけないなって思いました。


そういえば、今回の工事は出見世近藤(昔はこう書いたそうですよ)のお屋敷を登録文化財に登録できるくらいのしっかりした復元工事だそうです。この際思い切って国登録文化財にできないでしょうかね。そんなことを考えながらぼんやり工事を見つめていた季節君でした。


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