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2011年12月

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いま山陰では冬、というか日本中冬なんですけれど、こちらは激しく雪が積もっています。


だからたたら遺跡の調査なんかはできません。


そこで昨年の冬もそうでしたが、空っぽの頭に少し何か入れておこうと悪あがきをしています。


読んでいるのは渡辺ともみ先生の『たたら製鉄の近代史』。この本は何度も読んでいます。大変よく研究されていて読みやすい本なのでお勧めです。


実は今年の夏、鳥取県立公文書館の巡回講座が根雨で開かれたとき渡辺先生ご本人がおいでになりました。食事もご一緒させていただいたりして親しくお話をさせていただきました。このときの講演会には多くの有名な先生方がおいでになりました。たたらの世界ってコアな世界なんだなーって思っちゃいました。


このときは渡辺先生がこの本の著者だってことにきずかなかったのです。もし気づいていたらサインのひとつでももらっておくのでした。


そして先日、ふっとこの本を目にしたら背表紙に『渡辺ともみ』の文字を発見したのです。


ええー!! キャーq(≧∇≦*)(*≧∇≦)pキャー って驚いちゃいましたね。これは私にとって大発見でした。


あとで気が付くと、たたら関連の研究所を書かれた先生の多くはすでにどこかの会でお会いしているのです。


これからは論文の著者の先生のお名前に気をつけて失礼のない様にしないといけませんね。


 


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ちょっと寒いなって思いながらMCの方たちと雑談していると、次々とお客様がおいでになってあわただしくなります。各界の著名人のかたたちなのでいい機会だと名刺交換したり情報交換したりしているとスタッフも集まります。 そして打ち合わせ。



(写真は米子高専さんの提供です)


15分ほど説明していただいて、スタジオへ。 普段このような晴れがましいところに出たことのない季節君は照明が明るくって、頭がくらくらしちゃいます。 カメラは3台。ゲストは6人。キャスターにコメンテーターに、、敵は多いです。私はどっちをむいて話したらいいんでしょう。 ちょっとカメラテスト、音声テストをしてのち、いよいよです。



「じゃ、季節君から 本番に参ります。5秒前!4、3、2、、、、」 ええー俺からかよー と思いながら無理やり笑顔を作ります。 「皆さん新年明けましたおめでとうございます。伯耆国たたら顕彰会です。私たちの会は、、、、、」 そうなんです。新年特番なのでもうお正月気分で話さなくてはならないのです(笑)



次々とお話が進んでまいりますが、流石は皆さん各界のキーパーソンです。落ち着いていろいろとお話しになります。 季節君はすっかり気後れして小さくなっておりました。


そして予定した最後の質問は時間切れとなり終了してしまいました。


えっ!。3月4日のたたらフォーラムを宣伝させてよ。と言ったら、キャスターのお姉さんが「それじゃ、フォーラムの告知は別にニュースで放送しますので後日取材させてください」ということになりました。たたらフォーラムについては別枠を作ってしっかりお話させていただくことになったので、ちょっと得した気分です。 帰りは夜遅くなりましたが、しっかりした仕事ができて気分は上々でした。 初回放送は1月2日です。皆さん見てくださいね。


 


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先日、中海テレビから取材のオファーがありました。 「新年対談の特番を作ろうと思っています。つきましては伯耆の国たたら顕彰会の季節君も来て下さい。」というお話。われわれの活動の宣伝にもなりそうなのでお受けすることにいたしました。 テーマは『 がんばれ地域経済ビジネスNOW 2012新春特番 ~地域経済のキーパーソンに聞く~』 最初はローカル局だし、いままでも簡単なインタビュー程度は受けているので軽い気持ちでした。 しかし、、、録画日が近づくにつれてだんだん気持ちが重くなってきます。


前日になり、簡単な原稿が送られてきました。 原稿によると6人のゲストがかわるがわるキャスターさんとお話しするようです。 当日になってあせらないようにと、あらかじめ尋ねられる項目の解答を書いてみました。 資料を集めて間違ったことを言わないように四苦八苦して原稿を作りました。 そして、考えをまとめてほっと安心。 原稿どおりに話そうとするとかえってぎこちなくなるので、一度考えをまとめたら後はアドリブでお話しするようにしています。 3月4日の根雨で開催される たたらフォーラムの宣伝もしたいし、、鉄山師のお話や遺跡のお話や、、、どこまで話せるかなーって思いながら当日を迎えました。 18時にTV局に入ってくださいと言われているのでちょっと早めに家を出ます。そして20分前に到着。



じゃーーん!これぞ中海テレビ玄関です。


(本社ビルではないです)


駐車場にチェーンが掛かっているので係りの方にお願いして車を置かせていただいてロビーに入ると、まだゲストは誰も来ていなくて私が一番乗りでした。


つづく


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前回の続きです


それではと、私は先日 当家の法事でご住職に聞いたお話が気になっていたので、舟場のお寺に行きました。詳しくお聞きすると、正音寺の横の空き地は昔畑であったがそこからたくさんのカナクソが出ると言われます。以前ほかの方から聞いた「お寺の横の畑の底に大きな穴があいていた」というお話しと合致します。たぶん大きな穴とは本床(たたらの炉)の小舟(湿気よけの煙突)でしょうね。


さらに舟場は山奥にも別のたたら場があったとされ、そこから運び出して供養していると言われる墓石は「舟場山鉄山内○々○之墓」と読めます。これが前回の生産遺跡調査でひや谷たたらと報告されたところらしいです。正式名称は舟場山鉄山ということになります。


これでどうやら舟場にはお寺の横と山奥とに少なくとも2箇所のたたら場があったということがはっきりしました。お寺の横を案内していただくと、あちこちに鉄滓が落ちています。


 


小高くなって湿気の上がらない構造の場所の広さは20M×25Mと高殿を作るにも十分な広さがあります。ここから小舟の穴が出たので炉があったのは間違いありません。さらに奥にも手前にも作業するのに十分な広さの平地が確保されています。
道路側に降りてゆっくりとアスファルト沿いを歩いていると、草原がおいでおいでと風に揺れています。



ふらふらと誘われるままにススキの原に入ってゆくと大きな木の下がえぐれています。道路工事のため捨てられた砂利石の山と木の間が不自然にえぐれているのです。
よくよく見ると古い石垣が覗いて見えます。はっけーん!!石垣の下には大量の鉄滓が埋まっていました。



どうやらこの石垣の上に炉があってそこで作られた鉄滓が石垣の下に捨てられたのですね。
石垣の上にあがってみるとさきほどの高台に出ます。果たしてそこでも足の裏にウレシイぐりぐり感覚。これはカナクソだなーっと草を掻き分けてみると鉄滓が捨てられていました。へっへっへ。久住で敗れた私でしたがここ、舟場で一矢報いた感じです。
本日の発見により、旧文献によるひや谷たたらは舟場山鉄山と改め、新しく発見されたたたら場は投谷(なげたに)たたらと命名、鳥取県教育委員会に報告いたします。


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職場に電話がかかってきました。
先輩からの電話です。やな予感。 ∑(゚◇゚;) ゲッ
「久住のたたら場の概要がわかったよ。」
というお話し。
せっかく私が仕事に励んでいるのに、先輩はきっちりと先日の日野町久住のたたら場を追跡調査していたのでした。
前回発見できなかったのごろ尻は日南町の方から見上げると、小高い丘の上がきれいに平らにした様になっていたそうです。さてはあそこだなって、藪漕ぎをして上ってゆくと、そこには果たして鉄滓の山があったのだそうです。「あまり広くないし、野だたらだなー。」とおっしゃっていました。ほかにもたたら床は高殿があったようだとか、鉄山墓は宝暦年間のものだったとか二部谷は野だたらだったとか、いろいろ収穫があったようです。久住は私が何とかモノにしたかっただけに、私は何も発見できずじまいでした。ざんねん!!


ということで、、私はおとなしく引き下がっていました。(わけないよね) (*^.^*)エヘッ


私も早速、抜け駆けの準備を始めます。


天気を気にしながら、ノートを持って、熊よけの鈴をつけて、カメラを2台。磁石に鉛筆に長靴を履いて、、、


ダッシュ!-=≡ヘ(* - -)ノ


つづきます。


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