読書
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『読めばあなたの知層になる』ってTVでコマーシャルやってますよね。空っぽの頭にすこしでも物を詰め込んでおきたいとあせる気持ちから日野町立図書館に行きました。当日はラッキーなことに廃棄前の古本があったのでいただいてきました。
図書館では時々本の整理をされます。そして古くなった本を処分されます。その前に処分する本を公開し、もし欲しい人がいれば申し込めばいただくことができるのです。
本は大事なものでありこのシステムにより第二,第三の人生を送ることができるのです。
私が頂いたのは『大きな魚の食べっぷり』と言う本です。
魚釣りの好きな私は、単に魚の絵のついた表紙に惹かれて中身も見ずに頂くことにしたのでした。魚釣りの本か魚の生態を書いた本なのか、、ま、昼寝の枕くらいにはなるでしょう。
裏表紙にはむかし、コンピュータ管理される前の図書カードが入っていました。
なつかしいです。私が子供のころの図書館の貸し出しのシステムはこんな感じでした。
今となってはずいぶん昔のお話です。私が子供のころ、図書館は歯医者さんの前にあってとても古い建物の2階でした。階段をぎしぎし言わせて古い倉庫のような建物の2階に上がると、そこは薄暗い大きな部屋になっていてたくさんの本がぎっしり並べられていました。石炭のだるまストーブが燃えていました。私はそこで本を借り、優しい書士のお姉さんにカードを差し出しはんこを押してもらいました。その本を歯医者さんに行って読みながら順番待ちをしていたのです。幸い??私は悪い歯がたくさんあったので、たくさんの本を読むことができました。特にSF小説やシャーロックホームズなんかが好きでした。
この『大きな魚の食べっぷり』という本は23年も前に購入された本であまりたくさん読まれてはいなかったようです。タイトルが人に興味を持たせなかったのでしょうね。
ところがどっこい、読み始めるととても面白いのです。どんどん読み進んで半分くらい読み進んだところではたと気づきました。
お話のにおいと言いましょうか、感じが小説『TATARA』に近いのです。
まさかと思いながらあとがきを読んでみると、この小説は、三井財閥の物語でした。
やはり、、と言う感じです。
近藤家をモチーフにして描いた小説『TATARA』と似通った匂いがするのでした。
といっても、この本は日野町図書館にはもうないので皆さんはお読みになれないかもしれませんね。
とてもよい本に当たって、今日はとても満足な気分でした。