アーカイブ

2009年11月

カテゴリ:
日野町と日南町の商工会によるたたら全国展開事業において私の所属するセクションは広報活動が主な仕事になります。
このHP作成も任務のひとつなのですが、ほかに地図やパンフレットの製作という業務も命を受けています。
そこで、休日を利用して名探偵コナンで町おこしをしている大栄町の視察に(個人的に)行ってきました。
null
道の駅の裏に青山剛昌ふるさと館があり、さらに町役場までブロンズ像やコナンのイメージを使った橋など、町全体にうまく配置してあるなーって感心しました。
観光ガイドマップもたくさんおいてあり参考になりました。
さらにモデル観光ルートという掲示があり、これをうちの街にもぜひ作りたいと思いました。
null
子供や家族連れがたくさんいてにぎやかな施設でした。
この町ではテーマが名探偵コナンですが、うちの町ではテーマがたたら製鉄になります。そういえば日野町舟場の橋にも大名行列のブロンズ像があったなって思いました。
自分の中でも少しずつイメージ作りをしてゆきます。

カテゴリ:
日野町には金持という地名があります。これは、鉄が出るところのことをカナジというところからきているらしいのです。そしてこの地を治めた武将に金持景藤という人がいます。
源平の合戦のころの武将で、平家に楯突いた武将長谷部信連一族がこの金持一族のところに幽閉されたというくらい勢力のあった武将です。(のちに源氏が優勢になると長谷部信連は幽閉を解かれ石川県に戻ります)

その時代は風雲急を告げる時代でした。
源氏が鎌倉幕府を作りますが、十分な富の配分が行われなかった武士の不満が募ります。
源氏から権力を奪おうとした後醍醐天皇は隠岐の島に流されてしまいます。
しかし、後醍醐天皇は密かに本土に戻り、地元の武将 名和長年、金持景藤に両脇を守られながら京都に戻ります。
後醍醐天皇の倒幕号令に応じた足利尊氏や新田義貞により鎌倉幕府は滅びました。
これを建武の中興といいます。
後醍醐天皇は武士から権力を取り戻そうとしましたが、話が違うぢゃないかとふたたび足利尊氏が挙兵したため、後醍醐天皇はごめんごめんと吉野に逃れます。これを南北朝時代と呼びます。
その後、しばらくは南北の勢力争いが続きますが、足利尊氏に名和長年が討たれ、金持景藤も滅ぼされてしまいます。

そして、、、、日野町には金持(姓)を名乗る人がいなくなりました。金持ちがいないという意味ではありません。
今年、この埋もれていた歴史を再評価しようと金持景藤の石碑が立てられました。日野町においでの際は、金持神社とともに近くにある金持景藤や長谷部信連の史跡を探して見られてはいかがでしょうか。
ちなみに根雨にある 祇園神社、祗園橋、延暦寺などの建造物は、長谷部信連が京都を懐かしみ、根雨の町中を流れる川を鴨川に見立てて作ったと伝えられています。

カテゴリ:
null今日はたたら製鉄の話をちょっと外れます。
日野郡新そば祭りが開催されました。
おそばやおこわ、ホットドッグなどが沢山出店されていました。
私もがんばって、おそばを3軒と いのしし汁をいただきました。

大根おろしを入れたおそばや、山菜そばなどいろいろなおそばがありました。
日野町商工会の外郭団体『まちづくりひの』は、たたらそば というのを出していてこれはいつも大変好評です。
根雨の町中に たたらや というおそば屋さんがあってここに来ると たたらそば を食べることができます。

わたくし個人的にはこのたたらそばがお気に入りです。こしもあってつゆもおいしく頂きました。
みなさんも根雨の町においでになったらこれからが暖かくて美味しい たたらそば をお召し上がりください。
あわせて シーズンインした おしどり観察 や 紅葉の綺麗な金持神社にも足を運ばれると1日がかりで楽しめると思います。

カテゴリ:
本日、日野町でたたら研究会が開かれました。
全国組織である学術団体 たたら研究会の会員の皆さんの学術研究発表会です。
会員40名と一般参加とで70名ほどいたでしょうか。
最初に古瀬会長からご挨拶があり、『この町は近藤家をはじめとする大きな鉄山氏のいた町で、たたらもいたるところで行われていた、この日野郡はたたらの聖地である。。云々』
そうか、日野郡はたたらの聖地だったのかぁ。。。

町長の歓迎挨拶に続いて早速研究発表が行われました。
①近世後期における出雲の国能義郡鉄師家嶋家の経営進出
②真砂砂鉄と赤目砂鉄の分類
③鳥取県都合山炉出土鉄関連遺物の金属額的調査
④鳥取県天神川流域の鉄穴流しと海岸地形の変化
⑤鳥取県日野川流域に見る炉の立地と移動
⑥鳥取県砺波炉跡の調査

と、6本の研究発表が行われました。
少々頭の固くなってきた私ですが、興味深く拝聴いたしました。
地元鳥取県を意識した研究発表が中心となりましたが、いろいろ見識を深めることができました。
砂鉄でも、その含まれる成分によって鉄のでき方が違うことや、刃物になる鉄、鋳物になる鉄のことなど(実際の発表では比重選別された砂鉄と磁力選別された砂鉄ではチタンの含有成分が違い、それによって溶解した鉄の粘度が違うこと、さらに製造過程に違いが生まれ、製品となる鉄塊の性質も変わることなど)
とか、今の地形からたたら製鉄(かんな流し)が行われていたであろうピンポイントの特定の仕方なんてのもありました。
島根県教育庁古代文化センター 角田さんの研究論文は何度も拝聴しているので少しづつ深いところもわかってきたような、、、?

その後も片付けの合間に、近藤家現当主の方とお話させていただく機会に恵まれ、いろいろ秘密っぽいお話も聞くことができました。きっと、日本屈指の学芸員の皆様でも知らないであろうと思われます。さすがに日本一の鉄山師の家柄だなーーーって感心しました。

じつは、研究発表のあいだも近藤さんの隣の席にくっついて難しい話の説明を、近藤さんご本人から受けていたちゃっかりものの私でした。

カテゴリ:
今週末は日野郡でイベントが目白押しです。
14日 土曜は日野町文化ホールをメイン会場として『たたら研究会 烏取大会』があります。私も役員としてお手伝いに行きます。

15日 日曜には 日野郡新そば祭りがあります。NHKで夕方宣伝していました。
POPPO君がTVで緊張気味で説明していたのが印象的でした。
アナウンサーの宮地さんも、うちのお得意サンなので親近感がありました。

天候が不順なので心配ですが無事にイベントが行われるといいですね。

このページのトップヘ

見出し画像
×