県博の赤羽刀展示

季節君は、雨降る中をこんなところに行ってみました。
IMGP0015

そう、仁風閣です。そしてその後ろには鳥取城の石垣が見えます。
明治の廃藩置県の折、一時的に鳥取県が島根県に併合されるという政治的事件があり、島根県に鳥取城は必要ないと解体されてしまったらしいのです。
そしてその後、池田のお殿様は仁風閣を建てたのでしょうか。

今、鳥取城の周辺では擬宝珠橋を再建しようと工事が始まっていました。

城門はすでに再建されています。

IMGP0017


お城も今はマニアがいらっしゃって、ブームなのでした。
で、しっかりと鳥取城の歴史に漬かったところで、本日の本命の展示会に向かいます。



ただいま、鳥取県立博物館では刀剣展示がなされています。

昨今の刀剣ブームもあり、多くの人がおいででした。駐車場がいっぱいで車の置き場所にしばしの苦労。
入場料の180円はいかにも安すぎますが、ほかの展覧会も少しはこの鳥取県の太っ腹に驚いていただきたいものです。いまどき180円では喫茶店のコーヒーも飲めなくって、180円で頼めばおそらく水しか出ないでありましょう。

では、刀剣展も水のように安っぽいものかと言えば、なんと驚きの展示でありました。
赤羽刀といえば、戦後進駐軍が接収した日本刀でありますが、このたびは室町から江戸時代の伯耆の刀が26振り展示されておりました。
季節君はまったくの刀剣素人なのですが、それでも見ていると見とれてしまうようなすごさがあります。言葉では表現できません。
奥日野のたたら場で作られた、錬鉄や鋼の塊はいくつか見ましたが、それがこのように光輝く、均衡のとれた造形美になる物でしょか。
会場においでの皆さんも、息を呑んで刀を見つめておいででした。


このなかには安綱や真守のような超名刀はありませんが、広賀とか寿格はありました。
浜部寿格には武州以伯州印賀鋼鉄造之 と刻まれています。
(おそらく、江戸にて伯耆の印賀鋼を以って之を造る といった意味でしょう)
地金は渋く黒ずんだ色をしており、しっとりとした光沢を醸し出していました。

うむむ。
刀剣に心を奪われる人たちがいらっしゃるのが、少しわかったような気もします。
次は、米子市美術館、日南町美術館で展示の内容を替えて伯耆の刀剣展が開催されます。

都合山パンフレット

我々が長い間待ち望んでいた都合山の紹介パンフレットが出来ました。
進入路の地図や、見どころ紹介、たたらの説明、ARアプリの使い方などを紹介しています。

根雨たたらの楽校や日野町役場などに置いてあります。

たたらの楽校では、スマホ仕様でバーチャル映像も見ることができるようになりました。
専門的な方のためには、都合山の研究書も発売しています。(角田徳幸著)

GW中は開館していますので、ご覧ください。
tugou2

室町時代初期に書かれた、刀剣書に「銘尽」と言うものがあります。

現在は重要文化財になっていますが、この書物の安綱の項目を読んでみました。

なかなか季節君には難しくって、結局鳥取県立公文書館OBの安藤先生に頼ることになりました。


返事を頂き恐縮したのですが、内容を読んでさらに驚愕しました。

「安綱 伯耆国小原安綱と書ク
波太刀刃ハ利人将軍ヨリ越前

国有裕寺次就末さひす
と非釼とミ主おきらふと云々」

流石に名刀です。
このような伝承が産まれるのですね。
三文刀ならば、主を嫌うなんて言えば、さっさと捨てられてしまうのでしょうが、名刀は主の方が恐縮してしまうのでした。

そういえば、徳川将軍家では童子切を越前松平家に預けたり、津山松平家に預けたりしています。
将軍の耳にも「お前なんか嫌いだい」と言う、童子切安綱の声が聞こえたのでしょうか。
本当に貴重な刀なので、本来は手元に残しておきたかったでしょうに。


このページのトップヘ

見出し画像
×