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先日、ある刀剣研究家のかたから聴いたお話です。
日本を代表する名刀 安綱 を作った大原安綱という人物についてです。
この大原安綱というのは 一人ではなく数人の作刀家集団であったそうです。つまり、初代安綱のほかに、そのお弟子さんや子供たちも安綱を名乗ったであろうということです。
さらに、童子切り安綱 には 印賀鋼が使われていた可能性が大変高いということ。
印賀鋼の産地に近い日南の大原地区には大原安綱作刀の地という伝承が残されていること。などから名刀は日南で打たれたという説があるそうです。さらに一族のお墓もあるそうですが、古くてそれを特定する根拠はないそうです。

奥日野地方には作刀の技術も多く残っており近年まで刀鍛治が刀を作っていたようです。
昭和のはじめには軍部からの要請に応じて数百本の刀が奥日野の刀鍛治によって打たれた記録があります。(幾人かのかたは現在もお元気でおいでです)

さらに刀を作る鉄についてですが、近藤家に伝承されている秘伝書などによると、純度の高い鋼に微妙に違う成分を混ぜることによって粘りを出して刃が欠けないようにしたりする技術も奥日野のたたら製鉄にはあったようです。

あながち奥日野の安綱伝説もないわけではないのかな?と思うのですがいかがでしょう。


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たたらの楽校 根雨樂舎 の開校式に出席しました。
天気予報では降らないはずの雨が降っています。
場所はたたら製鉄日本一の生産量を誇った近藤家の真向かい。出店近藤と呼ばれる建物です。間違いなく近藤家が建て、実際に使っていた建物です。西部地震にも耐え、長い年月の風雪にも耐え良くぞ今まで残っていたと思います。
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オープニングの式典には多くの方の参加を頂き、各方面からご祝辞も頂戴いたしました。
つづいて担当者の方から展示物の内容の説明をいただきました。狭い会場に多くの人が右往左往する中、熱のこもった説明をしておられました。
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内容的にはかなり詰め込んでありますが、パネル展示が中心です。なにせ限られたスペース、限られた時間、限られた予算内でのことですのでこれでも、とっても大変だったそうです。
これが第一歩。より面白くするための展示内容や運営方法、駐車場など考えなくてはならないことが多くあります。
土日を中心に無料開放します。説明や運営をしていただけるボランティアガイドの皆さんを募集することになります。根雨の観光スポットとしてよろしくおねがいします。

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たたらの楽校がオープンします。
4月2日は日南町 大宮楽舎。3日は根雨楽舎のオープンです。

4月2日の夜は担当スタッフと軽く打ち上げをいたしました。
1年間の間に 全国展開事業を完了したわけですが、相次ぐ講演会や全国大会、現地の発掘説明会。東京でのイベント、パンフレットやDVD製作、HP製作、大宮と根雨の資料館開設などなどよくやってこられたと思います。実質的は半年程度の中で行われたわけで、スタッフの皆さんは大変だったことでしょう。(と、人事のようにいいます。実は私はたいした貢献ができなかったように思い反省しています。)

私の恩師でもある影山先生、事務局、近藤本家の御当主、コーディネートしていただいた杉原さん、それから映画「梨の花は春の雪」の原作者でいらっしゃり今回小説「 TATARA(仮称)」を出筆していただいた作家の松本かおる先生。話は弾み夜遅くまでたたら談義に花が咲きました。
まだ小説のほうは最後の修正をされるそうで出版されるには少し時間がかかりそうですが大変楽しみです。出版されたらぜひ皆さん買って読んでください
わたしはこの小説の舞台になった舟場たたら跡を探しにゆこうと思っています。しっかりと石垣等の遺構も残っていて広いスペースなので案外簡単に発見できるそうです。

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