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たくさんの研究者の方がおいでです。やはりいろいろと秘儀があって比較的簡単な設備で良質なハガネを作るのは注目されているんでしょうね。
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まずは皆さんにご挨拶して私は資料館「たたらの楽校 大宮楽舎」を見学します。
担当役員さんに案内されて2階にあがるといっぱいに資料が。。読んでいるといくらでも時間がかかりそうです。子供でも分かりやすく、大人にも興味をもたれるように深く浅く、分かりやすくと工夫されています。さらに隣の部屋には印賀ハガネについての資料展示がしてありました。いろいろ読んでいると突然、外で大きな音が聞こえました。
どうやら炉の解体が始まったようです。気がつくとすでに担当役員の方は私を置いて消えてました。
あわてて外へ飛び出します。現場では少しずつ水で冷やしながら炉を解体。いわゆる水はがね製法のようです。そして最後に取り出されたのは漬物石くらいの真っ黒な物体でした。重さは6Kg。
20101207-IMGP2141.JPG

16Kgの砂鉄が使われているので37.5%の歩留まりは立派です。これから玉はがねと呼ばれる部分はどれくらいあるんでしょうね。割ってみたかったのですが簡単には割れないそうです。ずいぶん前の操業で作った玉ハガネを切断した部分を見せていただきました。
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砂鉄からこんなにきれいな金属が出来るなんて不思議です。それに不純物が少ないのでさびにくいそうです。そういえば近藤家に残っている明治はじめの印賀はがねの塊はぎんぴかに輝いていましたっけ。理屈では分かっていても現場を見ると不思議な感じですね。

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きょうはたたらの楽校大宮楽舎でミニたたらの操業があります。
すばらしい天気の中、日南町目指して30分のドライブです。初冬の山々はすでに紅葉も終わりかけていましたが、空気が澄み切って日差しが暖かでした。さらに大宮楽舎に向かって車を走らせていると、おっとっと、看板があります。
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呼子山。。。聞いたことがあります。ここは呼子山たたらがあったところです。1Kmほど枝道に入ってみましたがよくわかりません。呼子山の名も不自然です。何か怖いものでも出てきちゃいそうな名前です。道に迷って、、「季節君いい人だったのに、、」なんてことにならないうちに引き返すことにします。ま、呼子山たたら遺跡は後日探すことにしましょう。
そして根雨楽舎から30分のドライブでたどり着いたのは印賀ダムのほとり。印賀ダムには今では珍しいつり橋が架かっていました。
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歩いてゆくとふわふわと揺れて、下の川が見えて、、、、高所恐怖症で気の弱い季節君は真っ青になり座り込んでしまいます。ま、橋の攻略もこんどにしておきましょう。
今日は先を急ぐのでしかたありません。呼子山の看板も吊り橋も見なかったことにして大宮楽舎を探します。
実はこう見えても季節君は大宮楽舎に行くのは、はじめてなのです。川沿いを走ると今度は神社が見えてきました。
んーーーー。

見ちゃったものは仕方がありません。車を脇に置いてカメラ片手に季節@突撃取材班は勇気を持って境内へ乗り込みます。
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え!楽楽福神社と書いてあります。さすがに印賀ハガネの産地です。楽楽福(ささふくと読む)はたたら製鉄ゆかりの神社です。ささ→砂鉄 福→吹く つまり砂鉄をふいごで吹いて鉄を作ることのようです。
そして、やはり、灯篭には近藤家の方々の名が刻まれてありました。根雨楽舎の資料では喜兵衛さんは大近藤6代目、寿一朗さんは7代目です。
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ここは吉たたら山の地元なのです。やはり近藤さんが神社に寄進されたんでしょうね。
立派な神社です。ちょっとおくにはいると荘厳な気配。その気配に威圧されて気の弱い季節君はまたも回れ右。右には怖い人がいました。

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げ!腰を抜かしそうになりながら季節君はあたふたと車に戻りました。
この楽楽福神社を右に折れて学校の建物が大宮楽舎です。皆さん大宮楽舎においでの際は目安にしてください。
あっちこっち寄り道してくたくたになったころ、やっと大宮楽舎に到着。みんなは私の大活躍も知らずに一生懸命たたらの炎を見つめているのでした。

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さあ、いよいよ小説TATARAの出版事業も大詰め、 出版記念フォーラムin米子です。
根雨の事務所に行って荷造りをしていると、雲行きが怪しくなってきました。天気の神様、お願いです、あしたから良い子になりますから今日一日は降らないでくださいね。
(^人^)

スタッフが次々やってきてあわただしくなります。司会進行スタッフは倉吉から車で移動中との電話が入ります。送迎担当スタッフから歴史研究家の影山先生のお迎えに移動中との連絡が入ります。日南のスタッフは直接会場入りだそうです。
さ、じゃ私たちも行きましょう。颯爽と車に乗り込みます。男ばかり5人。。。。。綺麗なお姉さんがひとりでもいてくれると車中が華やかになるのにと思っているのは口には出しませんが、お互い同じ思いに違いありません キッパリ!。
会場に入ると、おお!ちゃんと看板が出ていました。いよいよコンベンションセンターに乗り込みます。
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手早くお弁当を食べて、スタッフ打ち合わせをしていると外は雨。やはりお天気の神様は私の普段の行いをちゃんと知っておいでのようでした。明日だけ良い子になってもだめ!って言われているようです。
開演時間が近づきお客様が続々とおいでになります。マスコミ関係のかた、文化団体のかた、日本刀文化振興協会のかた、商工会関係のかた、借金取りのかたなど多岐に渡ります。楽屋では、本日の出演者の皆様がおいでになり進行の打ち合わせ。ステージでも進行打ち合わせ。ホールの外では、名簿や資料配布など受付スタッフが大忙し。みんなてきぱきと動いてずんずんフォーラム開演への時間が近づきます。
季節君はやはり居場所がなくってうろうろ、忙しいふりだけしていました。わたしはお弁当を食べる係りだもんね。

そしていよいよ開演。1部、著者の松本薫さんの講談。かなりお上手になっておりました。
2部、影山先生の近藤家のたたらの歴史解説。今回は広域で見た近藤家の実績について。
3部、知識人をお迎えしてのパネルディスカッションと順調に進みます。
舞台袖からちょっと覗き見してみました。
皆まじめに真剣に討論をしておいでです。
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正面から見てみるとこんな感じ。
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左袖のカーテン。季節君はここでいたずらをしていたのでした。専門用語では舞台下手というんですね。ちょっとだけ私も賢くなりました。
話が盛り上がり時間延長して終了。
無事、フォーラムも終了して皆さんぐったりです。
帰りの車は土砂降りの中、やはりおっさんばかりでありました。(――;)

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