室町時代初期に書かれた、刀剣書に「銘尽」と言うものがあります。

現在は重要文化財になっていますが、この書物の安綱の項目を読んでみました。

なかなか季節君には難しくって、結局鳥取県立公文書館OBの安藤先生に頼ることになりました。


返事を頂き恐縮したのですが、内容を読んでさらに驚愕しました。

「安綱 伯耆国小原安綱と書ク
波太刀刃ハ利人将軍ヨリ越前

国有裕寺次就末さひす
と非釼とミ主おきらふと云々」

流石に名刀です。
このような伝承が産まれるのですね。
三文刀ならば、主を嫌うなんて言えば、さっさと捨てられてしまうのでしょうが、名刀は主の方が恐縮してしまうのでした。

そういえば、徳川将軍家では童子切を越前松平家に預けたり、津山松平家に預けたりしています。
将軍の耳にも「お前なんか嫌いだい」と言う、童子切安綱の声が聞こえたのでしょうか。
本当に貴重な刀なので、本来は手元に残しておきたかったでしょうに。


安綱を語る会は、無事に終了いたしました。
思ったより多くのお客様においでいただいて、改めて刀剣のファンの方が多いのだと驚きました。
この件につきましては、山陰中央新報にも掲載されていましたが、記事に若干の誤記があります。
上菅についての記載ですが、安綱伝説が渡辺綱伝説に誤記されています。同じ綱でも全く別人ですのでお間違えの無きよう。上菅に残っているのは刀鍛冶の、安綱伝説であります。

中海TVでもこのイベントの様子が放送されました。かなり良い報道がなされていて、腕がいいなと驚いています。すごく映像がいい感じに映してあって流石にプロフェッショナルだと思いました。

そんな事を思いながら、今の季節君は福田家文書解読に苦戦しています。
日野町黒坂は、黒坂藩お取り潰しになった後、陣屋がおかれました。
陣屋=藩にするほどでもない小さなお城と言った感じでしょうか。
その黒坂陣屋の主、福田家の由来を記した文書が存在していて、それを読みなさいと宿題を頂いているのです。
奈良考古学研究所や東京大学の研究所などに古文書の解読ソフトがあるのですが、挑戦してみました。
でも、精度が低くて、というか……崩し字には癖もあって、やはり人の目で解読してゆくしかないのかなと言う感じであります。
昔の人はこのような崩し字をすらすらと呼んでいたのでしょうか。

大宮 安綱を語る会

昨日は根雨で安綱を語る会を開催しましたが、本日は大宮での開催となりました。

朝起きると、雨だれの音。めっちゃ寒いし。

蒜山に行った家内から「雪が積もってる」と電話があります。

驚いて、峠のライブ映像を見ると、道路に雪があるし……

車のタイヤはすでに夏タイヤに交換しています。
大丈夫かなと恐るおそる、大宮たたらの楽校に出向きました。

しかし、人はいないし、雪もありません。

あれ?会場を間違えたかな。

建物の中では、役員が寒そうにしていました。

で、展示資料などを広げていると、次々と車がやって来てあっという間に駐車場はいっぱい。

50人ほどの人が会場に入ったところで、開催時間となりました。

大原の郷の一つでもある、大宮での開催だけに「聞いてやるぞ!」という熱気が感じられます。
日南町長さん、教育長さん、県の役員さん、まちづくり協議会さん、小説TATARAの作家である松本薫さんもおいでになっていて、すごく恐縮です。

安綱の紙芝居を見ていただいた後、お話会を開催しました。
地元刀剣研究家のスタッフから、刀剣についての説明を受けます。
yamamoto


そして、季節君も少し安綱の話をさせていただきました。
地元の人たちにも、安綱と言う名工がいたことを知っていただけたと思います。
大山開山1300年祭でも、伯耆一円のたたらと刀剣について取り上げていただけるようで、こんどは聴講者として楽しみにしています。

そうそう、鳥取県での刀剣展ですが、5月に鳥取県立博物館。8月に倉吉市立博物館。米子市美術館(安綱を含む)。11月に日南町美術館で開催されます。展示される刀剣類はすべて被らない予定です。

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